
カナダでワーホリ中にアメリカを旅行しながら英語を上達させるという経験をした。
バンクーバーからネイティブの英語の先生が同行するので道中ずっと英語を喋りっぱなし。参加者同士はもちろん現地の人とも積極的にコミュニケーションをとり「教室の中ではできない」リアルな英語に触れることができた。
カナダワーホリ中にアメリカへ旅行
私はもともとカナダワーホリを始めた時、バンクーバーの語学学校(ESL)に通っていた。
でも行ってわかったことは、ESLでの勉強は、日本の英語の授業と大して変わらない、ということ。
クラスメートが10~15人もいるから授業内で話すチャンスがなかなかなく、大半の時間は先生の講義をリスニングし、教材を使って単語や文法を暗記する日本式の英語学習になっていた。
もちろん学校の「中」であれば、「留学生の英語に慣れているネイティブの先生」や「自分と似たような発音や文法のミスをする日本人や韓国人の留学生」となら話せるし、友達にもなれた。
けど学校を一歩「外」に出ると、ネイティブとは話が続かない。
続かないどころか、見下されたような態度を取られたり、
カフェで注文していても、なぜか冷たくあしらわれたり・・。
無給のボランティアでさえ、英語力が足りずにすぐクビになった。
というのも
だからたまに語学学校の「外」でネイティブの人と話す機会があったとしても、「会話を続けること自体が難しい・・」と感じていた。
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいるから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を「リスニング」し、教材を使って単語や文法を「暗記」する「日本式の英語の勉強」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
そしてレッスンの一環として、先生も同行する
この言語旅行への参加は希望者のみで、目的地や期間は毎回異なる。
シーズンやその時の人数によってアメリカだけでなく、カナダ国内(トロントや、オーロラで有名なイエローナイフなど)であることもあるし、南米だったり、今後はヨーロッパなども予定しているそう。
期間も数日〜最長で1ヶ月まである。

バンクーバーからアメリカへの言語冒険旅行
私が参加した時は、私と他の生徒2人+先生1人の合計4人だったけれど、参加者は多い時には10人ぐらいで行くこともあるらしい。(その場合は複数の先生が参加する。)
私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipediaの説明→https://ja.wikipedia.org/wiki/イマージョン・プログラム)を応用して、「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して慣れながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
例えば、カナダやアメリカ、南米などを先生も同行して旅行(言語冒険旅行)するコースなどもあった。
・英語の暗記(インプット)ではなく「話すこと(アウトプット)を重視した英語学習プログラム」
と
・ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
また大学時代に文部科学省奨学金留学生として筑波大学で交換留学していたこともあるため日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。

今は先生1人だけでなく、複数の先生方がいて、「先生1人・生徒1人のマンツーマンレッスン」どころか、「先生3人・生徒1人のレッスン(何人もの生徒に対して先生は1人の「グループレッスン」とは真逆!)」が受けられるようになっている。
- 暗記なし・教材なし・宿題もなしで英語を学ぶ。
- 「英語の知識を頭に入れること(=インプット)」ではなく、「英語を口から出すこと(=アウトプット)」を重視する勉強のため、
- 文法を一瞬で理解する方法
- 英語で次に何を言うべきか考えている時に沈黙せずに済む方法や、
- 日本語と英語の文化の違いを実際の会話の中で使うための方法
などを「スキル(トレーニングによって誰でも習得できる技術)」として具体的に学ぶことができた。
- 文法を一瞬で理解する方法
- それによって、3ヶ月でスピーキングに自信を持つことができるようになっていた。
なので「もう一回行ったしなあ・・・」と最初はためらっていたのだが、行ってみると、旅行会社のパックツアーとは、もうまったく完全に違っていた。
先生はアメリカにすでに何度も行ったことがあり、ツアーではまず連れて行ってもらえないような場所、ガイドブックにも載っていないような場所、地元の人にさえあまり知られていないような穴場でも車でガシガシ行けるし、一人ひとり時間をかけて写真を撮ってもらえる。
アメリカでの移動は主にずっと車で、先生が運転しながら英語の「文化」や歴史について時間をかけて話してくれるのも面白かったし、もちろん私たち生徒も、旅行中はずっと英語をしゃべりっぱなし。
人々の考え方や価値観・行動パターン・ライフスタイル・人と人との関係性などのこと。
この旅行では、車の運転やガソリンスタンドでの給油も生徒自身ですることができる。
車も場所によってはキャンピングカーや4WDになる。
私はあまり運転は好きではないので一度もしなかったが、運転が好きな人はぜひ。
いつもだったら

レストランで人数分の食事のオーダー、宿のチェックイン・チェックアウトも、この旅行では順番を決めて生徒自身で行う。
この、英語を教室の外で実践的に使う「経験」によって自信がついていく。
グランドキャニオンでの旅行中に感じた文化の違い
たとえば・・
アメリカ人はとにかくよく喋る!
本当に、知らない人同士でも関係なく。
飛行機で隣に座った人、同じエレベーターに乗り合わせた人はもちろん、買い物中にちょっと隣に立った人同士、などなど・・
カナダ人もフレンドリーだが、さらにフレンドリーだと思う。(もちろん個人差はあるが。)
Have a nice day!(良い一日を!)
と言われる確率がすごく高い、ことにも気づいた。
(アメリカといっても広いので、これはグランドキャニオンとラスベガス一帯の文化なのかもしれないが。)
旅好きな人にぜひおすすめしたい言語冒険旅行
このレッスンの一環で行く「言語冒険旅行」は、美しい景色を自分の目で見るだけでなく、自分たちが好きなだけ時間をとってその場所を楽しみ、壮大な自然の中で写真を撮ってもらえることはもちろん、現地の人と話すこと、そしてその土地の「文化」を感じることを重視する。
それまで私がしていた、現地の人とろくに話もせず(話もできず)「観光名所でささっと写真を撮ってまわるだけの海外パック旅行」とは、まったく違っていた。
アメリカは「自己責任の国」なので、日本だったらきっと「立ち入り禁止」の柵が立つような場所でも写真を撮ることができる。
もちろん安全には十分注意して写真を撮っている。

まとめ
教室の「外」で「リアルな英語」を学び、かつ道中「英語しゃべりっぱなし」になるこの「言語語冒険旅行(English Experience Expedition:EEE)」。
旅行好きな人にはぜひオススメしたい。
・南米での言語冒険旅行に参加したKさんの感想はこちら
(Don’t study English but get used to English.)