
海外で英語を勉強すれば本当に話せるようになるのか?と思ったことはないだろうか。
留学やワーホリをしても「話せるようになった」と言う人より「思ったほど伸びなかった」と言う人の方が多いのはなぜだろうか。
自分が経験してわかったその理由をシェアしたい。
英語を海外で勉強した結果、「話せない」
海外に住んでいるのに英語が伸びない
語学学校(ESL)に通っているが英語の上達を感じられない
語学学校を終えたが英語を使って仕事ができる自信がない…
上は私がカナダのバンクーバーでワーホリ留学中によく聞いた悩み。
というか、自分もバンクーバーでワーホリを始めた時、語学学校(ESL)に通ったが3ヶ月経っても自分が英語を話せているとは、思えなかった。
けど授業中もペラペラ喋る南米やヨーロッパ、メキシコなどからの留学生とは仲良くなれない。
学校の「外」で出会うネイティブともまるで話が続かない。
続かないどころか、英語を話すと自分が5歳の子供に戻ったような気がしていた。
だから日本食レストラン(ジャパレス)なら働けたかもしれないが、英語を使って仕事するなんて・・夢のまた夢のように思えた。
実際、勇気を出して挑戦した英語環境での無給のボランティアでさえ、英語力が足りずにすぐクビになった。
海外で「日本と同じ英語の勉強」をする
いくら英語圏の国であるカナダで、「英語を勉強するための学校」に通っても、そこですることは日本で中学・高校の間ずっとやってきたこと(=英語の「単語」と「文法」を暗記)と変わらない。
同じことをくり返したところで結果は同じ(英語で話す自信がつかない)のだけれど、でも当時はカナダでそうする以外にどうしたらよいのか、わからなかった。
今の自分なら、英語を話すためには「単語」や「文法」よりももっと重要なものがあるとわかるけど、当時はそんなこと知らなかったし、分からなかった。
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいる①グループレッスンだから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を②リスニングし、教材を使って③単語や文法を暗記する「①+②+③=日本式の英語学習」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
それは英語の「文化」。
「文化」とはその言語を話す上でベースとなる考え方や価値観、行動の仕方、そして人と人との関係性のこと。
文化とはモノではないこともある
文化と言われても、ピンと来ない人も多いかもしれない。
英語では「Culture」なのだが、日本は英語圏の国々のように、多くの異なる民族が混ざり合って暮らしている国ではないためか、日本で「文化」について語られるとき、大体それは「モノ」を指しているように思う。
例えば「SUSHI」や「RA-MEN」、「FUJI-SAN」、「KIMONO」などなど。
でも実際には「文化/Culture」はモノではないことが多くある。
例えば、カナダのカフェやスーパーで、店員が何と言っているか、よく聞いてみてほしい。
日本の文化では、サービスを受ける側(客)とサービスを提供する側(店員)の間には明確な上下関係があって、カフェやスーパーで挨拶をするのはまず店員からだし、その挨拶は「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」にほぼ限定されている。
(ほとんどの場合)店員から客に対してなれなれしく話しかけたりしないし、客から店員に話しかけるということも(商品に関する質問でもない限り)、ない。
それどころか、たとえ店員から挨拶があっても客は最初から最後までずっと無言(無視)・・ということすらよくある光景になっている。
だけど英語の文化では、違う。
日本のように「お客様は神様」なんて言う人はいないし、客とサービスを提供する側の関係も日本よりずっとフラット。
どころか、むしろ客の方が立場が下なのでは?と思ったこともしばしば。
カナダでワーホリを始めたばかりの頃、カナダの小銭に慣れておらずカウンターでモタモタしていたら、店員が指でレジをコツコツ、明らかにイライラした態度をされ驚いた。日本ではこんなこと絶対にない!と思った・・。
だから多くの場合、カフェやスーパーでサービスを受ける側(客)も提供する側(店員)も、関係なく
Hi
How are you today?
How’s it going?
といった挨拶をし合っている。
そして商品を受け取る時やおつりをもらう時も、客の側が「Thank you.(Thanks)」と必ず言う。
だからカナダでは、サービスを受ける時に客が最初から最後までずっと無言であるということは、ほとんどない。
対して、日本人留学生や旅行者がカナダで店に入った時にどうしているか。
まず多くの場合、自分から挨拶をすることはない。
そしてもし店員から挨拶を受けたなら、
Hello.
のただ一言で終わらせる、
もしくは
I’m fine thank you, and you?
という、日本の英語の教科書にはなぜか定番の挨拶として載っているが、「ネイティブイングリッシュスピーカー」は誰一人として言わない挨拶を返したり。
そのため、店員と会話が弾むということがなかなか起こりにくい・・。
けど後から考えると、多くの場合、それは自分の英語が原因だった。
カナダでは自分から店員に対してフレンドリーに挨拶をしてOK、むしろその方が自然なのに、カナダで自分からこういった言葉を発している日本人留学生や旅行者を、私は見たことがない。
ニュージーランドとかオーストラリアで、日本人留学生やワーホリメーカーが多い場所に行った時にもそう思った。
Have a good(nice)day!(良い一日を!)
なんて言う日本人留学生や旅行者も、やっぱり見たことがない。
だから、日本語の挨拶の中で英語に直訳できる部分(「Hello」や「Thank you」)は言っても、直訳できない部分(「How are you?」や「Have a good day!」)は無視されているように感じた。
それはまるで、英語の文化の国であるカナダに身体があり、英語の言葉「Hello」や「Thank you」を発しながらも、頭の中は日本語の文化を離れていないため、日本語の挨拶をカナダでも再現しようとしているかのように見えた。
単語や文法を勉強しても「文化の違い」は見えない
でも、そこに英語の文化は、ない。
そして英語と日本語の「文化の違い」は、日本が明治時代から伝統的に重視している英語の「単語」と「文法」をどれだけ勉強したところで、分かるようにはならない・・。
せっかく英語の文化をリアルに体験できるワーホリや留学をしていたとしても、
海外でも日本と同様に英語の「単語」と「文法」ばかりを勉強しているなら、
結果的に1年やそれ以上の時間を過ごしても、ESL(語学学校)に通っても、
英語に自信がない・・
と言う人が大勢いる。
そういう私も、カナダで語学学校に通っても英語に自信がもてず、その後受けるようになったマンツーマンの英語レッスンで、英語の「文化」について学ぶようになるまで、そして、それを具体的にどうやって使っていけばよいのかを学ぶまでは、「文化」について考えたことなどなかった。
私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。 ②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。 |
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia)を応用して「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して「慣れ」ながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
例えば、カナダやアメリカ、南米などを先生も同行して旅行(言語冒険旅行)するコースなどもあった。
・英語の暗記(インプット)ではなく「話すこと(アウトプット)を重視した英語学習プログラム」
と
・ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
また大学時代に文部科学省奨学金留学生として筑波大学で交換留学していたこともあるため日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。

さらに当時は先生が1人だけで教えていたが、今は複数の先生方がいて、「先生1人・生徒1人のマンツーマンレッスン」どころか、「先生3人・生徒1人のレッスン(何人もの生徒に1人の先生がつく「グループレッスン」とは真逆!)」が受けられるようになっている。
まとめ
海外で英語を勉強して話せるようになる人とそうではない人がいる理由。
自分の場合も、カナダでワーホリを始めた最初の数ヶ月はどうやって英語を伸ばしていけば良いのか全然わからなかった。
だけど、日本の学校でも海外の学校でも教えてもらうことができない「英語の文化」について学び、日々の生活の中でも「英語の文化」を使うようにしたら、それに比例するように英語に自信がついていくのを感じた。
私がカナダで受けていたマンツーマンの英語レッスンプログラムは、私がワーホリ留学していた頃は先生が1人だけで教えておられましたが、現在は「英語学習」と「ワーホリや留学の相談&サポート」が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立されています。
留学やワーホリで海外生活をする「前」の英語に自信がない方、またはすでに留学やワーホリをしているけれど英語に自信がもてない方を助けるためのレッスン(「Rescue English」プログラム)、
さらに日本にいながら英語を習得したい方に向けたレッスン(「From Skype to the World」プログラム)をしておられます。
そのため今は先生の他にも日本人カウンセラーさんや複数の先生方がおられ、レッスンを受けられる場所もカナダ(バンクーバー)だけでなく、オーストラリア(シドニー)やフィリピン(セブ島)、またSkypeを使って世界中どこからでも受けられるようになっています。
詳しくは下の記事をご参照ください。

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