カナダのイエローナイフはオーロラの名所
留学中「ネイティブみたいな英語」と言われたことがあった。
日本で中学高校、それにカナダでも単語や文法の暗記ばかりしていた頃は、英語で話そうにもネイティブと会話がまず続かなかった。
でも現地で英語の単語でも文法でもないことを学ぶようになると3ヶ月でネイティブからも英語をほめられるようになっていた。
目次
留学してネイティブみたいな英語と言われるには?
カナダのバンクーバーでワーホリ留学をしていた時、カナダで知り合ったアメリカ人の友達(Daniel:男性)と、その友達に会いにアメリカからやってきた友達(Mia:女性)の3人で、ダウンタウンのカフェで待ち合わせをしたことがあった。
私とDanielはひと足先にカフェで合流しており、コーヒーを飲みながら彼女の到着を待っていた。
Danielによると、Miaは台湾生まれで中学生の頃から両親の仕事の関係で10年以上アメリカ・シアトルに住んでおり、2人が会うのは約半年ぶりだということだった。
カナダのバンクーバーとアメリカのシアトルは車で2~3時間の距離で、近い。
またカナダではこのように友達が友達を呼ぶ文化により、1人友達ができるとあとは雪だるま式に友達が増えていくのだった。
3時を過ぎた頃、彼女がやってくるのが見え、Danielがドアを開けて彼女をハグ。
私も近くまで行って

2人は席に座ってしばらく近況を話すなどしていたが、Miaが
私まだ昼ご飯食べてないんだよね
と言う。
私はたまたま昼にスーパーで買った寿司を1パック残していた(バンクーバーでもスーパーで寿司が買える)ことを思い出し、取り出しながら

ていうかSUSHI好き?
私は日本で食べる寿司がなつかしい〜。ははは
Oh, you’re Japanese?!
(え、あなた日本人なの?!)I thought you’re American!
((アジア系の)アメリカ人と思った!)Danielはニューヨークの大学に行ってたでしょ?
だからあなた達そこで知り合ったのかなと思った。
と言われた。
たった一言の英語で「ネイティブと思った」と言われた
彼女に対して私が発した言葉は、

たったのこれだけだった。
「I’m fine, thank you. And you?」は言ってない
ただしMiaから「How are you?」と挨拶を返されたとき、日本人はよく言うけれどネイティブは誰一人として言わない
I’m fine, thank you. And you?
なんて言わなかったし、
お辞儀もしてない
もちろん
なぜならお辞儀は、英語ではなく「日本語の文化」だから。
人々の考え方や価値観・行動パターン・ライフスタイル・人と人との関係性など。
だから、私がMiaの前でしゃべったのは本当にこの
Hi Mia! How are you?
だけだった。
カナダ人から英語をほめられた時との共通点
この出来事よりも前、カナダ人の友達のお母さん(イギリス生まれでカナダに移住してきた)から
あなたの英語は自然ね
と言われたときも、私は
Yeah, kind of…
と言っただけだった。
「難しい単語」なんて使ってないし、「難しい構文」を使って長々と話したわけでも全くない。
どちらも私がしゃべったのなんてたったのひとことだった。
たったのひとことでも、カナダ人の友達のお母さんからほめられ、Miaも私がアメリカ人(つまり英語のネイティブ)だと思ったという理由。
それは、私の発音がその時もう「いかにも日本人なカタカナ英語」ではなくなっていたこと、
そしてそのひとことが英語の「文化」にもぴったりハマッていたから、なのだと思う。
人々の考え方や価値観・行動パターン・ライフスタイル・人と人との関係性など。
留学中ひたすら「英語を暗記」していた頃
私はもともとカナダではじめは語学学校(ESL)に3ヶ月通って英語を勉強したものの、自分が英語を話せているという気がせず、悩んでいた。
毎日朝から夕方まで学校で英語を勉強し、放課後や週末までも図書館に行ったりして、教科書や問題集に文法のワークブックに、単語帳・・。
たしかに学校の「中」であれば、
けど授業中もペラペラ喋る南米やヨーロッパ、メキシコなどからの留学生とは仲良くなれない。
学校の「外」で出会うネイティブともまるで話が続かない。
続かないどころか、見下されたような態度を取られたり、
カフェで注文していても、なぜか冷たくあしらわれたり・・。
学校に3ヶ月通ったら、その後は英語を使う仕事がしたい
と思っていたのだが、勇気を出して挑戦した無給のボランティアでさえ、英語力が足りずにすぐクビになった。
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいるグループレッスンだから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を「リスニング」し、教材を使って単語や文法を「暗記」する「日本式の英語の勉強」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

語学学校(ESL)の授業イメージ
だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
留学でネイティブみたいに話すには「英語の暗記」を止めること
悩んでいた時、知り合いから「マンツーマンで英語を教えている先生がいる」と聞き、そのレッスンを受けるようになった。
そしてそのマンツーマンレッスンで、英語の「単語」や「文法」の暗記ばかりするのではなく、英語を「文化」(考え方や価値観など)から学び、
「発音」や、
ネイティブのような自然で大人っぽい英語を話すための「英語の話しことば」
なども「暗記なし・教材なし・宿題なし」で学ぶようになった。
すると同じ3ヶ月で今度は現地の人と楽しくおしゃべりしたり、ネイティブの友達ができたり、
あなたの英語は日本人ぽくない
と言われたりするようになっていた。
私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。 ②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。 |
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia)を応用して「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して「慣れ」ながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
・英語の暗記(インプット)ではなく「話すこと(アウトプット)を重視した英語学習プログラム」
と
・ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
また大学時代に文部科学省奨学金留学生として筑波大学で交換留学していたこともあるため日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。

いつもレッスンを受けていたバンクーバーのカフェ
だから私は帰国後、英語「で」勉強することはあっても、英語「を」勉強したことはない。
それでも帰国してしばらくして受けたTOEICではほぼ満点の970点が取れた。
まとめ
私はカナダでのワーホリ留学中、現地でも英語の単語や文法の暗記ばかりの勉強を続けていた頃は、ネイティブから英語を褒められるどころか、そもそもネイティブとの会話が続かなかった。
でもその後、英語の「文化(考え方や価値観)」など、学校では習えない内容を学ぶようになってから、3ヶ月経つ頃には現地の人から英語を褒められるようになっていた。
私がカナダで受けていたマンツーマンの英語レッスンを現在日本でSkypeで受けておられるRさんから感想をいただきました。
Rさんは来年カナダへのワーホリを予定されています。
冗談や謙遜を抜きにしても、私は日本で一番英語が話せないのではないか?と真剣に考えてしまっているので…
でも、Cana さんがおっしゃって下さったように、日本にいる間にこのような経験ができることもまた大切なんだろうなあと思います。
(焦りや不安はつきませんが…)私が今のままカナダに行ったら、(Cana さんがブログにも書かれていたような)完璧なRAWの状態で1年を無駄に過ごすことになってしまうと思います。
私も「1年ワーホリに行って英語が話せないまま帰国した人」を実際みたり、そのような人たちが書かれたブログを散々読み漁ってきました(汗)
でも私は,そんな読み漁っている途中にCana さんのブログに出会うことができました!
私にとっての人生のターニングポイントです!この出会いやCana さんや先生方の好意を無駄にしたくないので、頑張ってレッスンを続けていくつもりです。