ワーホリに必要な英語力はTOEICでは測れない

カナダ・バンクーバーの公園

カナダ・バンクーバーの公園

「ワーホリにはどれくらいの英語力が必要なんだろう?」と行く前よく思っていた。そしてTOEICや英検で何点(級)以上必要と聞いては焦ったりしていた。

実際に行って思ったことはいくら英語試験の点が高くても話せなければ意味がない、ということ。少なくとも「自分のことを英語で説明できる」くらいの英語力はないと厳しい。

だって現地の友達を作るにも英語を使う仕事をするにも、すべて「英語を話す」必要がある。

現地で初めて会う人や、とくにJob Interview(仕事の面接)では必ず「Tell me about yourself(あなたのことを教えてください)」と言われるのだが、当時の私は答えることができなかった。英語試験の点数など誰からも聞かれないし、現地の人にはそもそも「TOEICってなに?」とすら言われた。

ワーホリで仕事するのに必要な英語力はTOEICじゃない

2018.08.01
補足
海外に行ってわかったことだが、スピーキングよりも読み書きの比重が高いTOEIC試験は、アジア圏の国では重視されていても、英語圏の国ではあまり重視されていない。だから現地の大学に留学する際や移住の際に問われる英語試験はTOEFL、IELTS、ケンブリッジ英語力検定試験などであり、TOEICは含まれない。

ワーホリ前に英語力を上げるには?

しかし自分も、行くまではそんなことわからなかった。

だからカナダにワーホリで行く前はひたすら、中学や高校の参考書を使って英語を勉強したりしていた。

言い換えると「中高の6年かけて話せるようにならなかった勉強」を「また」していた。でも勉強しても、「自分が英語を話せている」という感覚はない。英語で話すためには何をどうやって勉強したら良いのかわからず、ネットで調べたりしていた。

そして私が得られた答えは、主にこういう内容だった。

海外に行く前にすべきこと?
  • とくに何もしなくて良い(海外に行けば何とかなる!)
  • 中学高校の英語の教科書を復習する=英語の暗記
  • とにかく単語を覚える=英語の暗記
  • TOEICやTOEFLの問題を解く=英語の暗記
  • 英語の動画を見たり聞いたりする=リスニング
  • 英会話スクールに行ったりフィリピン留学をする=スピーキング?

海外に行けば何とかなる!は本当か

自分がカナダでワーホリして思ったことは、「海外に行けば何とかなる」というのは確かに本当だった。

でもそれは「海外でも日本と同じ生活をするのでよければという条件つきで」、である。

というのも日本人がワーホリ留学で行くような大都市には、すでに日本人がたくさん住んでいる。

だからダウンタウン(中心街)を歩けば日本人を見ないことの方が難しかったし、銀行や携帯ショップにも日本人スタッフがいて日本語で契約できたりする。

日本人がたくさん住んでいるからこそ、日本語をメインに使って働ける場所(日本食レストラン=通称「ジャパレス」や、ラーメン屋、居酒屋など)も現地にたくさんあって、日本人を積極的に雇っている。

そのため、もしたとえ一言も英語を話せなかったとしても、生活をすること自体は簡単にできる。

というか、海外でも「日本語をメインに使う職場」で働いて、日本人同士でシェアハウスに住んで、休日も日本人の友達と遊んで・・としていれば、カナダにいても日本とほぼ同じ生活をすることは、むしろ全く難しくない。

海外でつるむ留学生イメージ

海外でつるむ留学生イメージ

ワーホリに学校は必要?実際に行ってみて思ったこと

2018.06.22

ワーホリで英語が伸びない5つの原因&上達するには?

2018.07.28

英語が目的でないワーホリメーカーはどれくらいいるのか

でも私はそこで、思う。

「最初から海外でもほぼ日本語だけ使って日本と変わらない生活をすることを目的にしてワーホリする人って、果たしてどれくらいいるのだろうか?」、と。

私もそうだったが、ワーホリで海外に行く人のほとんどは「英語が話せるようになりたい」と思うからこそ、海外に行っているんじゃないだろうか?

その証拠に、「カナダで日本語漬けの生活」をしている日本人ワーホリメーカーや留学生にバンクーバーでたくさん出会ったけど、大半の人が帰国直前になって「思ったほど英語が伸びていない」ことに気づき、焦っていた。

毎日バイトに行って、残業して、先輩や店長に気を使って・・
あれ??
俺カナダにいるのに、日本にいた時となんも生活変わってない・・!

そう言って、あわてて語学学校(ESL)を探したり、英語のチューターを雇ったり、独学でTOEICの勉強を始めたりしていた。

しかしそこで学ぶこともやはり「単語や文法の暗記」であり、「勉強方法」は変わらない。

補足
海外のESLで英語を勉強しても、教科書や参考書を使って、日本でしてきたような単語や文法の勉強を、今度はネイティブの先生からすべて英語で説明されるだけ。
だから英語のとくに文法など、日本語で説明されてもよくわからないのに、英語で長々と説明されても、もっとわからなくなった。

またチューターというのは「英語が得意な人から1対1で教えてもらうこと」で、バンクーバーではカフェや図書館などあちこちで留学生がチューターから英語を習っているのを見かけた。
Teacher(教師)と違い、Tutor(チューター)は特別な資格も知識も経験もなしで誰でも英語を教えることができるので、地元の大学生などが「おこづかい稼ぎ」として生徒を募集していたりする。

そのためやっぱり英語に自信が持てず、

帰国前にフィリピンに寄って英語を勉強することにした!

とか、カナダからさらに

別の国にワーホリに行ってまた英語を勉強する!

などなど、「勉強方法」を変えずに、「勉強する場所」だけをあちこち変えることになっていた。

どこでワーホリしても「英語できない」人がいる理由

2018.08.03
注意
もし「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。

留学エージェントにも勉強方法を相談した

カナダに行く前にはいくつかの留学エージェントにも相談していた(実際にカナダに行くときに申し込んだのは別のエージェント)ので、そこでも

Cana
海外に行く前に何を勉強したら良いのでしょうか?
と聞いてみたところ、

中学や高校で習ったことの復習をしておくといいですよ

と言われた。

Cana
中学高校の英語の復習ですね、わかりました。
けど私、ほんとに英語話せないんですが・・。
それで話せるようになりますか?
と聞いたら、

会話は現地で練習すればいいことですから。
それより、今のうちに文法の基礎を固めたり、知ってる単語の数を増やしておいた方がいいですよ。

Cana
はあ・・そんなものでしょうか。

今は話せなくても大丈夫です。行けば、何とかなりますよ。

Cana
はあ、そうなんですね・・

当時の私は、「(エージェントの人も言っていたように)カナダに行きさえすれば英語が話せるようになるはず・・!」と思う反面、「本当に1年やそこらで英語が話せるようになるんだろうか?」という不安もあった。

でも最終的には「何とかなるだろう」という希望的観測の方が勝っていた。

とにかく自分が会話ができないことはわかっていたので、「聞き流しでもいいからとにかくずっと聞いていれば耳が鍛えられて聞き取れるようになる」と英語の勉強本に書いてあるのを見つけて、専用の英会話CDを買い、部屋で常にかけてリスニングを鍛えようとしていたことも、ある。

結果は、数ヶ月経っても、特にリスニングが向上したとは思えなかったし、それで英語が話せるようになったわけでももちろんなかった。

しかし当時の自分としては、その頃自分なりにできることはやっているつもりだった。

カナダに行く前の自分には、英語の勉強以外にやること(仕事とか、渡航の準備とか、友達とも今のうちに会っておかなきゃだし!)も当然あるし、

とりあえず今はこんなことしかできないけど、でもカナダに行って集中して英語に取り組めば、話せるようになる、はず・・

と、結局は自分に言い聞かせていた。

補足
今思うと、他のことには「石橋を叩いてから渡る」性格なのに、ワーホリに限っては「何とかなる」で飛び込むことができたのは何でなのか、自分でもよくわからない。

バンクーバーで英語が話せるようになったきっかけ

2018.08.11

カナダで3ヶ月後「何とかなってない」ことに気づいた

当時ワーホリをしている/いた人たちのブログをけっこう読んでいた私は、バンクーバーに着いたばかりの時には「語学学校に行かないという選択肢もあるのではないか?」と実は思っていた。

でも他にどうしたらよいのかわからず、結局は「とりあえず学校に通ってみよう」と思った。

だって英語圏の国に来たはいいが、肝心の英語が話せずに、他に何をしたらよいのか自分でもわからなかった。

英語以外に自分がカナダで一体何をしたいのか?何ができるのか?

それまで考えていなかったので、語学学校に行きでもしなければ「他にすることがない」と思った。

というか、その頃の自分がカナダでできることなんて、「学校で英語を勉強することくらいしかない・・」と思った。

そして日本で中高大の10年間、ずっとやってきたこと(=単語と文法の暗記)を、今度は本気でやれば話せるようになるはずだと信じて、語学学校に3ヶ月の申し込みをした。

そしてあっという間に3か月が過ぎ、語学学校の卒業が近づいてきた。

ワーホリ1年の期限の1/4がすでになくなっているのに、英語を話せているとは・・思えない。

自分の考えや気持ちを英語でうまく説明できないし、ネイティブの人から話しかけられても聞き取れないし、会話が続かない。

補足
当時、英語を伸ばしたくて現地の人と働くボランティアに挑戦したが、英語力が足りずあっという間にクビになった。

カナダでワーホリ中にボランティアをしたら即クビになった話

2018.10.04

カナダでは自分が20歳を過ぎた大人ではなく、「5歳くらいの小さな子ども」になったかのように感じた。

ワーホリでよくある悩みトップは「英語が話せない!」

2018.10.31

「Tell me about yourself(あなたのことを教えてください)」と言われてもなんと言ったら良いかわからない。

カナダで3ケ月が過ぎても、自分の英語が「何とかなった」とはまるで思えなかった。

英語できないままワーホリ留学しても何とかなる、は甘い!

2018.07.03

「ワーホリに必要な英語の勉強は単語や文法だけ」じゃない

語学学校(ESL)には3ヶ月毎日、無遅刻無欠席で通い、朝から夕方まで英語を勉強したのに、英語が話せている気がしない。

悩んでいた時、知り合いから「マンツーマンで英語を教えている先生がいる」と聞き、その先生のレッスンを受けることになった。

注意
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と大して変わらない。
クラスメートが10~15人もいるから授業内で話すチャンスがなかなかなく、授業時間の大半は先生の講義を聞き、教材を使って単語や文法を暗記する。
違うのは、先生がネイティブで授業が全て英語で進むということくらいだった。

「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい 。

どこでワーホリしても「英語できない」人がいる理由

2018.08.03

どこでワーホリしても「仕事見つからない」人がいる理由

2018.12.06

ワーホリで英語が伸びない5つの原因&上達するには?

2018.07.28

そこで、英語の単語文法だけでなく、

英語の文化や、

英語初心者がワーホリで英語を習得!まず学ぶべき英語の文化

2018.06.15

発音

英語の発音わからない→流暢へ!カタカナ英語が7日で改善した

2018.07.28

ネイティブみたいに自然で大人っぽい英語を話すための「英語の話しことば

留学中に英語のスピーキングが上達!話すためのテクニック

2018.06.13

など、それまでに習ったこともなければ、聞いたことすらなかったことを習うようになり、それから初めて、だんだん「英語を話せている」という感覚がもてるようになっていった。

補足
私がカナダでワーホリ中にマンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、

①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。

②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。

大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia)を応用して「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。

だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができない。 

先生は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したとのことだった。

そしてレッスンを始めて3ヶ月が経つ頃には、現地の人と楽しくおしゃべりしたり、ネイティブの友達ができたり、「あなたの英語は日本人ぽくない」と言われたりするようになっていた。

ワーホリ中カナダ人から英語が「自然」とほめられた理由

2018.08.03

英語を話したら「ネイティブと思った」と言われた勉強法

2018.08.04

カナダで「日本人です」と言うと驚かれた理由

2018.07.20

まとめ

日本にいる間、すでに中学高校(大学)で6〜10年かけてやってきたこと(=単語と文法の暗記)を出発直前に「また」やって、ワーホリが始まったら、海外で語学学校(ESL)に通って「またまた」同じことをする。

日本で10年英語を勉強して、それで英語が話せるようになる人などいないのに、場所だけ変えて海外で同じことをしても、結果は変わらない。

だから海外に1年〜それ以上住んでも英語が上達せず、時間だけがたち、気づけば帰国の日が迫っていて、

英語が話せないのでせめてTOEICだけは・・

ということで、「またまたまた」単語や文法を暗記する。

私がカナダでワーホリして見聞きした限り、それが「ワーホリの定番パターン」だった。

ワーホリが失敗になる原因と、それを避ける方法。

2018.08.02

自分も実際に経験したからこそ思うことは、日本にいる間から英語の「単語」や「文法」を単に暗記することよりも、自分のことを英語で自信をもって説明できるようになっておくこそが必要だと思う。

そしてそのためには、これまでしてきたような英語の勉強を続けるのではなく、英語の「文化」「発音」や、ネイティブみたいに自然で大人っぽい英語を話すための「英語の話しことば」を学ぶのが早いし、何よりそれまでの英語の勉強はいくら勉強しても上達を感じられないため退屈で、つまらなかったが、初めて「楽しい!」と思えた。

英語に努力は必要?私は勉強が楽しくてたまらなかった

2018.07.16

1年間のワーホリ留学で英語力はどのくらい伸びる?

2018.08.02

ワーホリで英語ペラペラになった勉強法【保存版】

2018.07.27

にほんブログ村 海外生活ブログ ワーホリへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

加奈(Cana)

大学を卒業後、就職して働き始めるも学生時代から興味があった海外生活への興味が高まり、カナダのバンクーバーでワーキングホリデーを経験(2012年)。
現在は都内企業で英語を使う仕事をしています。
自分がワーホリに行く前、 「海外で生活したのに英語が話せない」という【ワーホリの定番】をしたくないと思っていたので、滞在中に書いていた日記をもとにこのブログを作りました。
趣味は、読書とハイキングと風景写真を撮ったり見たりすること。バンクーバーはとてもフォトジェニックな街だと思いました。
■LINE→stop_study_speak_eng