
語学留学の失敗談をカナダ留学中に頻繁に聞いた。
そしてわかったのは海外留学が大失敗になる人には理由があるということ。
実際、語学学校で出会う友達の多くも失敗した、英語を使って働くのは自信がないと言って日本語を使う職場でバイトしていた。
目次
語学留学が大失敗になる理由とは?
カナダのバンクーバーで語学留学(ワーホリ留学)を始めた頃、私は現地の語学学校(ESL)に通っていた。
学校のクラスメートは大半が日本人または韓国人で、私は昼休みや放課後はなるべく日本「以外」から来た人(つまり韓国人)と行動をともにするようにして少しでも英語を話す機会を作るようにしていた。
私は生徒の90%が日本人か韓国人の語学学校(ESL)に通っていた。
パンフレットの写真では世界各国からの留学生が一緒に勉強しているような印象を受けたが、行ってみたら全然違った。 これは何も私が通っていた学校に限られる話ではなく、日本人がワーホリや留学でよく行くような都市であれば世界中どこでも同じような状況らしい。
だからただ授業を受けているだけでは、自分の英語が伸びていく気がしなかった。
日本も海外も、学校の授業というのは「インプット(=頭に知識を入れること)の勉強中心」になっていた。
「何とかしてもっと英語を話す時間を作りたい」と思っていたところ、バンクーバー郊外の教会で無料のESLクラスがあると聞き、早速行ってみることに。
そこには既に15人くらいの人がいて、ほとんどが中国人、数人が日本人と韓国人で、やはりここでも全員アジア系、だった。
で、その無料クラスの内容はというと、シスターとエルダー数人(ネイティブイングリッシュスピーカーもいればそうでない人も)が先生となり、
その日のレッスンのテーマにそって、ゲームをしたり、隣の人とランダムに話したりできるよう指導します
というものだった。
中華系の人達は50代以上と思われる人たちが多くて、聞いてみると「すでにカナダに来て数年経っているカナダ移民」とのことだった。
カナダに数年住んでいても、お世辞にも英語がウマイとは言えず(だからこうして英語を勉強しに来ているわけで)、英語のレッスンを受けに来ているはずなのにみ〜んな中国語で喋っていて、英語のレッスンというよりは、中国語のレッスンになりそうな勢いだった。
英語圏の国に長く住んでいる=英語が流暢に話せる、ではないんだな・・
と、その時実感した。
無料クラスだから文句は言えないけれど、ゲームやランダムなおしゃべりで英語が伸びるとも思えず、私はそこに行くのは1回で止めた。
またバンクーバーにはチャイナタウン(中華街)があって、多くの店が軒を連ねているのだが、そこで英語が通じないということもあった。
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日本でも海外でも「同じ勉強」(英語の暗記)
カナダに行く前、私には
カナダに行きさえすれば、英語が話せるようになるはず
という希望的観測があった。
日本での学生時代の英語の成績はとくに振るわないし、日本で生活していて英語を話す機会なんてなかったし、学校の外で英語を習ったことも一度もなかった。
カナダに行きさえすれば、24時間「英語環境」になるのだから、たぶん、おそらく・・いやきっと、英語が話せるようになるはず・・
と思っていた。
でもそんな「期待」もむなしく、カナダで語学学校(ESL)が終わる3ヶ月が過ぎる頃になっても、自分が英語を話せているという感覚が、なかった。
自分の後ろに長蛇の列ができているのに何度も
Sorry?(もう一回言ってもらえますか?)
と言って時間を取るのも気が引けて、店員から何と言われているのかよくわからないまま曖昧に頷き、結果手に入れたのは、ほしかったのとは全然違うベーグルだったり。
そしてそういうことがある度に、
カナダで過ごす時間に比例して、自分の英語ももうちょっとうまくなっていてもいいはずなのに、なんでこんなに自分は英語が話せないんだろう・・
と絶望的な気持ちになった。
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいる①グループレッスンだから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を②リスニングし、教材を使って③単語や文法を暗記する「①+②+③=日本式の英語学習」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
英語を使って働くのは自信がない。
そもそも英語環境の職場は面接に受からない。
と言っていた。
留学失敗した!から脱却できた理由
語学学校には3ヶ月通って毎日英語を勉強したが、これだけ英語を勉強しても話せないとなるとどうすれば良いのかわからず、悩んでいたところ、知り合いから「マンツーマンレッスンで英語を教えている先生がいる」と聞き、その先生のレッスンを受けるようになった。
人々の考え方や価値観・行動パターン・ライフスタイル・人と人との関係性など。
ネイティブみたいに自然で大人っぽい英語を話すための「英語の話しことば」
世界中のどの言語にも共通して存在しているが、教科書にも辞書にも書いてなく、学校や親から教えられることもない。こどもから大人へと成長する過程で、周囲の人々の会話を見聞きする中で自然に学び、いつのまにか意識することもなくしている「話し方のパターン」のこと。
例えば次に何を言うべきか考えながら日本語で「ええと・・」と言ったりするが、英語でも同様に「 Well..」と言ったりする。
すると同じ3ヶ月で今度は現地の人と楽しくおしゃべりしたり、ネイティブの友達ができたり、もともと興味のあった英語を使う仕事をすることができるようになったりもしていた。
私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。 ②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。 |
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/イマージョン・プログラム)を応用して、「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して「慣れ」ながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
例えば、カナダやアメリカ、南米などを先生も同行して旅行(言語冒険旅行)するコースなどもあった。
・英語の暗記(インプット)ではなく「話すこと(アウトプット)を重視した英語学習プログラム」
と
・ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
また大学時代に文部科学省奨学金留学生として筑波大学で交換留学していたこともあるため日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。

さらに当時は先生が1人だけで教えていたが、今は複数の先生方がいて、「先生1人・生徒1人のマンツーマンレッスン」どころか、「先生3人・生徒1人のレッスン(何人もの生徒に対して先生は1人の「グループレッスン」とは真逆!)」が受けられるようになっている。
「経験」がない英語学習をいくら続けても習得は難しい
「暗記」した知識は使わなければすぐに忘れてしまうけど、「経験」して学んだことは時間が経っても忘れない。
それでも帰国してしばらくして受けたTOEICではほぼ満点の970点が取れた。
「経験」についてはこちらの記事を参照。
海外でも「箱」の外に出れない留学生は多い
カナダという「英語圏の国」に住んではいても、自分自身が母国の「箱」の中にいる限りは、
たとえ何年・何十年、英語圏の国で生活しようが、英語が話せるようになるのは・・難しい。
例えば私は
英語を話したい
という気持ちはあっても、
Thank you
や
Sorry
をお辞儀をしながら言っていた。
それは「単語」は「完璧に英語」だったかもしれないが、「行動」は完全に「日本語の文化」になっていた。
まとめ
英語の勉強にかける「時間」や英語圏の国に住んでいる「期間」と、英語の上達度合いは、必ずしも比例するわけではない。
いくら「英語圏の国」カナダに住んではいても
英語の「文化」も、「発音」も、ネイティブみたいに自然で大人っぽい英語を話すための「英語の話しことば」もなく、ただ学校で英語の知識(単語と文法)を頭に入れることに多くの時間を費やしていた。
だからたとえ3ヶ月が経っても、自分が「自然な英語を話せている」という感覚がもてないのは、当然だった。
反対にカナダでそれらを学ぶようになった途端、カナダで過ごす時間がそっくりそのまま「経験」となっていくのを感じるようになった。
私がカナダで受けていたマンツーマンレッスンは、私がワーホリ留学していた5年ほど前には先生が1人だけで教えておられましたが、今は先生の他にも複数の先生方がおられ、レッスンを受けられる場所もカナダだけでなく、オーストラリア(シドニー)やフィリピン(セブ島)、またSkypeを使って世界中どこからでも受けられるようになっています。
レッスンは海外に行く「前」、日本にいる間から始まります。
日本でのレッスン(Skypeレッスン含む)も、私がバンクーバーで受けていたレッスンとまったく同じ方法を使って行われます。
先生のレッスンでは「暗記」はしません。
英語を「暗記」ではなく「経験」して学ぶので、一旦身につけたら一生忘れません。
(先生が北海道から九州まで、お住まいの地域のJR駅近くのカフェまで来て下さいます。)
これから海外でワーホリや留学を予定されている生徒さんは、Skypeレッスンに加えて、海外に行く「前」に「最大3回」日本で対面のレッスンを受けることで、日本にいる間に英語の上達具合を先生とチェックし、「海外で生活するための準備」ができるようになっています。→来日が難しい間は全てSkypeとなります。

