
カナダ・バンクーバーでワーホリ留学中に語学学校に通い1週間して感じたのはこのまま勉強しても話せるようになるのだろうかという焦り。
当時は英語は暗記するものだと思っていた。
だけど現地で英語を暗記せずに学ぶようになってからそれは間違いだったと気づいた。
目次
カナダ・バンクーバーで語学学校に通い1週間の感想
日本語と英語の文法の違いは、漫然と勉強していてもわからない。
カナダでワーホリ留学を始める前、私は
だけどいくら勉強しても
それでも
というか、当時は英語の勉強といえば「単語や文法の暗記」をすること以外、知らなかった。
そしていざカナダに着いたら、バンクーバー空港(YVR)で空港で職員から何を言われているのかわからず、危うくワーホリのビザをもらわずに空港から出るところだった。
最初は
どんな勉強が始まるんだろう?
とワクワクしていたが、1週間も経たないうちに不安と焦りを覚え始めた。
なぜなら語学学校では、先生が日本人ではなくネイティブだから「授業がすべて英語で進む」という違いはあったものの、内容は日本と同じように「教科書に書いてあることを暗記」。
教室に座って、教科書やワークブックの単語や文法やイディオムを暗記し、ほとんどの時間は先生の話を聞いている。
私は英語を話せるようになりたくてカナダに来たのに、クラスメートが10〜15人(語学学校は大学のように授業によって生徒が入れ替わるシステム)もいるから、話したくてもなかなかチャンスはないし、ネイティブの先生から文法を英語で説明されてもますますわからなくなった。
だって15人もの生徒がそれぞれ好き勝手に話したら授業が進まない・・
カナダで留学1ヶ月。焦りが募る
これで3ヶ月過ごして、本当に英語が話せるようになるのだろうか・・
と1ヶ月も経たないうちに不安になった。
カナダ留学3ヶ月目。不安的中!
そうやってあっという間に3ヶ月目となり、卒業が近づいてきたが、「自分が英語を話せている」という気が・・しない。
たしかに学校の「中」であれば
けど学校を一歩「外」に出ると、ネイティブとは話が続かない。
続かないどころか、見下されたような態度を取られたり、
カフェで注文していても、なぜか冷たくあしらわれたり・・。
無給のボランティアでさえ、英語力が足りずにすぐクビになった。
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいるグループレッスンだから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を「リスニング」し、教材を使って単語や文法を「暗記」する「日本式の英語の勉強」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
カナダで日本語と英語の文法の違いを学ぶ
そのレッスンの中で文法を習うようになってから、それまで固く信じ込んでいた「英語の文法=暗記」という図式が自分の中でガラガラと崩れていくのを感じた。
日本で6年もかけて中学・高校と学校で英語を学んできた(大学でも教養課程として英語の授業もあったので実際はもっと長い)はずなのに、私は「英語の文法」とは何なのかをちっとも理解していなかったことに気づかされた。



英語では、日本語よりも「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「どうする」といった、それぞれの言葉の「Position(位置)」に明確なルールがあります。


私は 明日 図書館で 宿題を します。
も
図書館で 私は 宿題を 明日 します。
も
明日 宿題を 私は 図書館で します。
も、どれも文章として成立しますよね?
動詞(「どうする」)が文の一番最後にくるというルールはあるのですが、それ以外は「誰が」「いつ」「どこで」「何を」を基本的にどこに置いてもいいのが日本語です。


I will do homework at the library tomorrow.
の1つだけで
I tomorrow at the library homework will do.
(私は 明日 図書館で 宿題を します)
は文章として成立しないですし、
At the library I homework tomorrow will do.
(図書館で 私は 宿題を 明日 します)
も成立しないですし、
Tomorrow homework I at the library will do.
(明日 宿題を 私は 図書館で します)
も成立しないです。

英語の文法は算数と同じだった!

「主語(I=私)」や
「動詞(do=する)」や
「目的語(homework=宿題)」などの
「一つひとつの単語がもつ意味」だけでなく、動詞の「型」や、「時制」や「副詞」の有無などによって「文章全体」の意味が決まるのです。
- 動詞が「原型」なのか「be + 〜ing」なのか
- 「時制(todayやtomorrowなどの時を表す言葉)」が入っているのかどうか
- 「副詞(alwaysなど)」があるかどうか

先生のレッスンて初めて聞くことばかりなんですが・・!

私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。 ②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。 |
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia)を応用して「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して「慣れ」ながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
例えば、カナダやアメリカ、南米などを先生も同行して旅行(言語冒険旅行)するコースなどもあった。
・英語の暗記(インプット)ではなく「話すこと(アウトプット)を重視した英語学習プログラム」
と
・ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
また大学時代に文部科学省奨学金留学生として筑波大学で交換留学していたこともあるため日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。

さらに当時は先生が1人だけで教えていたが、今は複数の先生方がいて、「先生1人・生徒1人のマンツーマンレッスン」どころか、「先生3人・生徒1人のレッスン(何人もの生徒に1人の先生がつく「グループレッスン」とは真逆!)」が受けられるようになっている。

(私は明日走ります)
② My sister is playing tennis tomorrow.
(妹は明日テニスをします)
③ He is flying to N.Y tomorrow.
(彼は明日ニューヨークに飛びます)


なぜなら、上の3つの文章には全て
be + ~ing + 時制(ここでは未来を表す「tomorrow」)
の組み合わせが共通して入っていますよね?
算数の「1+1」という式は、いつ誰がどんな状況で解いても答えは
「2」だけであって、3や4や5にはなりませんよね?
英語も同様に、
be + ~ing + 時制
という「式」から導き出される「答え(文章の意味)」は、必ず1つに決まっているのです。
だから英語は、その位置関係の中に、まるでパズルのように文章全体の意味が隠されているとも言えます。
文章全体の意味を探そう

(私はいつも英語を勉強している)
② He is always playing that video game.
(彼はいつもそのゲームをプレイしている)
③ My girlfriend is always working till late.
(僕のガールフレンドはいつも遅くまで働いている)
も、単語の一つ一つは意味が違うけれど、文章全体の意味は共通していて
be + 〜ing + alwaysという副詞 = 不満(文句)
になるのと同じということですね!?

ですから先ほどの
(私は明日走ります)
② My sister is playing tennis tomorrow.
(妹は明日テニスをします)
③ He is flying to N.Y tomorrow.
(彼は明日ニューヨークに飛びます)


ですから暗記する間でもなく、一度理解できればすぐに使えるようになります。

私も
バンクーバーでワーホリビザを使って英語を学ぶ意味。
英語の文法なんて日本では中学高校と6年もかけて学んだけど、それだけ時間をかけてもよくわからず、それ以降いくら自分で独学しても、バンクーバーでワーホリして語学学校(ESL)に通っても、結局はよくわからないままだった。
けどその後に受けるようになったマンツーマンレッスンでは、すべての英文法を習い終えるのにかかった期間は、2週間だった。
それも1日中文法を習うということではなく、「英語の文化」やネイティブのような自然で大人っぽい英語を話すための「英語の話しことば」なども同じレッスン時間内に習いながら、だった。
それでもTOEICを受けたらほぼ満点の970点が取れた。

バンクーバーでワーホリエージェントに言われるまま英語を学んで
日本の学校の英語の授業や、エージェントにすすめられて通ったバンクーバーの語学学校の授業で習ってきたことというのは、文法の勉強に費やしたあの膨大な時間というのは、「一体ナンだったのだろう??」と、マンツーマンレッスンで2週間文法を学んだ後に思った。
なのに英語では気になって仕方なく、文法も単語も中学〜高校で6年もかけて勉強(暗記)してきたはずが、まだまだ足りない気がしていた。
どんなに暗記しても、ゴールはどこなのか?
見えなかった。
まとめ
英語の文法を「暗記」するのは実は遠回りで、「座学」をせずに学んだほうが、ずっと早く英語は伸びていく。
私はそれをカナダでのワーホリ留学中に学ぶことができた。