
留学で持っていくべき英語の教材や参考書とは?
私はカナダ留学をしてから英会話の教材を一切買ったことがない。
現地で英語を習っていた先生から日本語を何個知っているかなんて気にしないのに英語では気にするのはなぜかと聞かれ翌日に英語の単語帳を捨てた。
それでも帰国後TOEICを受けたらほぼ満点の970点だった。
こう言うとよく驚かれるのだが果たして英語の勉強に教材は必要なのだろうか?
目次
留学に持っていくべき英語教材&参考書とは
カナダでワーホリ留学をする前は、中学や高校で使っていた単語帳や文法の参考書や、TOEICの問題集、市販の会話集などを使って、「自分的には」英語を勉強しているつもりだった。
そこで自分の英語力が思った以上に低いことに焦ったけど、もう後の祭り。
なんとか英語が話せるようなりたい!
と語学学校(ESL)に通い始めた。
だけどそれから3ヶ月経っても自分が英語を話せているという気が、しない。
3ヶ月間、毎日学校で朝から夕方まで英語を勉強し、放課後や週末までも図書館に行ったりして、英語を勉強した。
そして学校の「中」であれば、
けど授業中もペラペラ喋る南米やヨーロッパ、メキシコなどからの留学生とは仲良くなれない。
学校の「外」で出会うネイティブともまるで話が続かない。
続かないどころか、見下されたような態度を取られたり、
カフェで注文していても、なぜか冷たくあしらわれたり・・。
語学学校では3ヶ月間毎日、朝から夕方まで、教科書やワークブックを使って英語を勉強し、放課後や休日も図書館で英語の教材を借りたりもして、英語を勉強したにも関わらず・・。
こんなに英語を勉強しても話せないのであればどうすれば良いのかと悩んでいた時、知り合いから「マンツーマンレッスンで英語を教えている先生がいる」と聞き、その先生のレッスンを受けるようになった。
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいる①グループレッスンだから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を②リスニングし、教材を使って③単語や文法を暗記する「①+②+③=日本式の英語の勉強」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
日本語の単語を何個知ってるかは気にしないのに英会話では気にする
マンツーマンの英語レッスンを受け始めたばかりのある日、先生からこう聞かれた。

私はそんなこと聞かれたのは初めてだったし、考えたこともなかったので、しばらく考えてしまった。
私が知ってる日本語の数?
・・数千語?
う~ん・・数万語?
細かいのまで数えれば数十万くらいはあるだろうか?
いや〜、さすがにそんなにはないか・・?
考えたがどうやっても具体的な数字は出せないので、

と答えた。
すると、

では日本語を何個知っているかなんて気にしないのに、なぜ英語では何個単語を知ってるのかをそんなに気にするのですか?
黙っていると先生が、

私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンのレッスンプログラムで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。 ②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。 |
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia)を応用して「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して「慣れ」ながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
- 英語の「暗記」ではなく「話すこと」を重視した英語学習プログラム」
と
- ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
当時は先生が1人で教えていたが、今は複数の先生方がいて、カナダ(バンクーバー)だけでなく、オーストラリア(シドニー)やフィリピン(セブ島)での「現地レッスン」、さらにSkypeを使って世界中どこからでもレッスンが受けられるようになっている。
また先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
大学時代に「文部科学省奨学金留学生」として筑波大学で交換留学していたこともあるため、日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。



今までずっと「英語の勉強」=「単語の勉強」だったので、強迫観念みたいに「単語覚えなきゃ!」と思っていました・・

でも、単語をやみくもに暗記しても忘れてしまいますから、その暗記にかける時間がもったいないと思います。

覚えても覚えても忘れるので、自分が嫌になります。

暗記しても使わない知識は忘れるのが当然です。それが脳の「自然な機能」なのですから。
だからこのレッスンでは、英語を暗記しないのです!
「英語の勉強=教材を使う」が当たり前だった
私はもちろん日本では、何冊もの英語の参考書や単語帳を持っていた。
が、参考書は重くてとても持っていく気になれず、
これなら・・
と軽めの単語帳だけをスーツケースに入れ、カナダに出発した。
そうして現地に着いたら、そこで初めて自分がいかに英語ができないかを痛感した。
・・でも、いくら単語を暗記しても、それを実際の会話の中では、使えない。
どんなにたくさん単語を覚えても、それにつれてスピーキングが伸びている感じもしなかった。
ペーパーテストの勉強はスピーキングには効果がない
日本にいた頃、私が大学受験のとき使っていた単語帳の表紙には必ず
○○○語を収録!!
という文言があり、それはつまり何個単語を覚えるかという「数」がとても重要ということだった。
また、高校の先生やクラスメイト達もみんな
単語を知らないと英文が読めないよ
と言っていた。
たしかに学校の試験や大学受験(ペーパーテスト)では、「リーディング」と「ライティング」と、ほんの少しの「リスニング」しか求められないから、単語を何個知っているかというのが、合格するために重要なことだった。
そして、日本で私が受けてきたペーパーテスト(学校の定期的な試験に、大学受験やTOEICも含む全てのテスト)では、「スピーキング」はほぼまったく問われなかった。
日本で中学と高校の6年(大学も入れれば10年)もの間、そういう勉強の仕方をしてきていたため、そうやって勉強しても英語が話せるようになってないという事実があるにも関わらず、それでもやっぱり「英語の勉強」=「単語の勉強」なのだと思いこんでいた。
英語教材を使って勉強したが使えない…
暗記しても使わない「知識」は、忘れるのが普通。
だから私が大学受験のときに暗記したたくさんの英単語たちは、大半はもう完全に忘れたか、今も私の頭の中のどこか深~いところで眠っている。
それに、カナダで英語に慣れてくるとわかったのだが、日常生活でネイティブが話す言葉を聞いていても、ネイティブが書く文章を見ても、そこで使われている単語の一つひとつは、とくに難しい英語ではない。
私たち日本語のネイティブが、日常生活で難しい日本語ばかり使って会話しているわけではないのと同じだった。
また私たち日本人は、幸か不幸か「英語を話すために学ぶべき5つの分野」のうちの2つだけ、「文法」と「単語」だけを、中学と高校の6年も使って学んでいるため、日常会話を楽しむために苦労して難しい英単語を暗記する必要はない。
英語の「知識量」とスピーキング力は比例しない
それに、いくつ英単語を知っているかという「知識の量」と、スピーキングには、あまり関係がない。
だって
ではどちらがより流暢に英語を話すかというと、圧倒的に「3歳のこども」のほう。
こどもは最初から「文法」や「単語」の勉強なんてしないし、そもそも勉強しようにも、まず字が読めない。
それでも何年もかけて単語や文法を勉強している大人よりずっとペラペラ話すことができる。
まとめ
日本語を何個知っているかなんて気にしないのに、英語では気にするのはなぜですか?
と聞かれたこのレッスンの翌日、私は
それ以来、英語を暗記するのは止めたし、教材や参考書も買ったことがない。
カナダではレッスンで学んだことをレッスンの「外」でも使うことで、英語を自然に伸ばして行くことができたし、
今の私は、
自分は英単語を何個知っているだろうか?
なんて悩むことはない。
では質問なのですが、Canaさんは全部で何個の日本語の単語を知っているのですか?