
カナダ留学中に友達を探しているがカナダ人の友達ができないと悩むワーホリメーカーや留学生によく出会った。
海外の文化では「友達に友達を紹介する」ことがごく自然に行われるので1人友達ができるとあとは雪だるま式に増えていく。
だからカナダで友達作りが上手くいき始めると生活が何倍も楽しくなった。
また日本に比べカナダでは自分と違う文化やバックグラウンドをもつ人と知り合う機会が多かった。
ある特定の集団における人々の考え方や価値観、行動の仕方、ライフスタイル、そして人と人との関係性のこと。
目次
カナダ留学で友達探し→友達ができるまで
私は日本では、高校や大学の友達や、バイト先の人、職場の人など
バンクーバーでワーホリ留学を始めてからも、語学学校(ESL)に通っていた時は、出会うのは日本人や韓国人の留学生がほどんど。
だからやっぱりカナダに着いても始めは、
私は生徒の90%が日本人か韓国人の語学学校(ESL)に通っていた。
パンフレットの写真では、世界各国からの留学生が一緒に勉強しているような印象を受けたが、行ってみたら全然違った。 これは何も私が通っていた学校に限られる話ではなく、日本人がワーホリや留学でよく行くような都市であれば世界中どこでも同じような状況らしい。
すると確かに、学校の「中」であれば「留学生の英語に慣れているネイティブの先生」や「自分と似たような発音や文法のミスをする日本人や韓国人の留学生」となら話せるし、友達にもなれた。
けど学校を一歩「外」に出ると、ネイティブとは話が続かない。
続かないどころか、見下されたような態度を取られたり、
カフェでコーヒーを1杯注文するのすら緊張の連続で、
無給のボランティアでさえ英語力が足りずにすぐクビになった。
というのも
だからたまに語学学校の「外」でネイティブの人と話す機会があったとしても、
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいる①グループレッスンだから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を②リスニングし、教材を使って③単語や文法を暗記する「①+②+③=日本式の英語の勉強」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
そこで英語の「文化(カナダの人々の考え方や価値観)」などを学ぶようになると、現地の人とも話が続くようになり、いつの間にかカナダ人の友達ができるようになっていた。
私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。 ②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。 |
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia)を応用して「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して「慣れ」ながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
例えば、カナダやアメリカ、南米などを先生も同行して旅行(言語冒険旅行)するコースなどもあった。
・英語の暗記(インプット)ではなく「話すこと(アウトプット)を重視した英語学習プログラム」
と
・ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
また大学時代に文部科学省奨学金留学生として筑波大学で交換留学していたこともあるため日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。

さらに当時は先生が1人だけで教えていたが、今は複数の先生方がいて、「先生1人・生徒1人のマンツーマンレッスン」どころか、「先生3人・生徒1人のレッスン(何人もの生徒に1人の先生がつく「グループレッスン」とは真逆!)」が受けられるようになっている。
The more the merrier! 多ければ多いほど楽しい!
たとえば日本では、友達と「遊びに行こう」と決めたら、その話にもともと入っていた以外の人を呼ぶなんてことは滅多になかった。
でもカナダでは、遊びに行く当日に、例えばこんなメッセージが友達から届く。
今日は○○っていう、最近知り合ったばかりの友達をつれて行くよ〜
Canaもだれか友達つれてきなよ!
The more the merrier!
(人数は多ければ多いほど楽しいんだから!)
はじめは、
えっ?
みんなが知らない人を連れてくるの?
そして私も連れて行っていいの?!
と面食らったが、すぐに慣れた。
実際にカナダ人の友達に、日本人の友達を紹介したことなどもある。
カナダ人の友達はどこで作る?
カナダ人には「どこで出会えるのか?」と思う人もいるかもしれない。
私も語学学校(ESL)に通っていた間は、それが不思議でたまらなかった。
私がカナダ人の友達ができるようになったきっかけは、マンツーマンの英語レッスンを受けるようになって少しした頃に、日本人の友達に誘われてピクニックに行ったら、そこにカナダ人が何人か来ていて、その後も一緒に遊ぶようになったことだった。
このようにカナダ人を作るおすすめの方法は、スポーツとか楽器とか、何でもいいので「自分の趣味」だったり「興味があること」に参加すること。
都市でありながらも自然が多いバンクーバーでは、ピクニック・バーベキュー・ハイキング・カヤックなど、アウトドアアクティビティが盛ん。
私と同じマンツーマンレッスンを受けたKさんは「現地の野球チームに参加して友達を作った」そう。
留学生を対象にした英会話カフェやカンバセーション(会話)クラブ、ランゲージエクスチェンジなどでもカナダ人には会えるかもしれないが、そこに来ているのは「留学生が来るとわかっていて来ている人たち」であり、何らかの下心がある可能性もあるということは(特に女性は)知っておいてほしい。
大きな文化の違い:日本では「礼儀正しさ」、英語では「フレンドリーさ」
さらにカナダで日本との文化の違いを感じたのは、他人との接し方の違いだった。
日本語の文化では、礼儀正しくあること(Polite)が重視されている。
相手の年齢や立場の違いを常に意識し、言葉づかいや語尾を細かく変えるのが日本語の文化。
だから特に初対面では、年上・目上の人に対して「友達」という感覚はもちづらいし、むしろタメ口で話すと「礼儀がなってない」と言われる。(仲良くなれば別だが。)
しかし英語の文化では「礼儀正しくあること(Polite)」よりも「フレンドリー(Friendly)」であることが重要。
相手の年齢や立場の違いで語尾を変える(だよね→ですよね)ようなこともないし、初めて会った日からお互いファーストネームまたはニックネームで呼び合ったりすることも、ある。
英語でも年上の人や目上の人には最初「Mr」や「Ms」をつけて呼ぶ。しかし話すうちに「ファーストネームやニックネームで呼んでね」と言われたら、その後はそう呼べばよい。
だから学生・写真家・医師・カフェスタッフ・アーティスト・大学教授・会社経営者・エンジニア・・本当に色々な人に出会ったが、英語だと日本語で話すときよりも年齢や立場の違いを意識せずに済むというのが、私には面白い発見だった。
あと、日本では初対面で挨拶として名刺を始めに渡すが、カナダでは、話をして立ち去る時、最後に名刺を渡される。(名刺もポケットから取り出して片手で渡すなど、カジュアル。)
つまりまずは話をして「今後もこの人と連絡を取りたい」と思われた時にのみ名刺がもらえる。
こんな所にも文化の違いを感じた。
まとめ
カナダで留学中にカナダ人の友達ができるようになると、自然に行動範囲も広がり(現地の人だと車を持っていたりもするから)、それまで「学校とホームスティ先との往復」しかなかった自分の生活が大きく変わって行くのを感じた。
また自分とはバックグラウンドの違う人と知り合う機会が増えれば増えるほど、自分の視野が広がる気がした。
これからワーホリを考えている人には、ぜひ現地の友達をたくさん作って、海外の「文化(考え方や価値観)」を学んでみてほしいと思う。
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