
ワーホリ留学で語学学校は何ヶ月通うべき?
おそらくほとんどの人が悩んだことがあるのではないだろうか。
よく言われるのが「3ヶ月」だがワーホリメーカーの90%ぐらいは英語が思ったほど話せないまま帰国しているとも言われている。
では語学学校に行っても英語を話せないまま帰国する人が多いのはなぜなのだろうか?
目次
ワーホリ留学で語学学校には何ヶ月行けばいい?
カナダのバンクーバーでワーキングホリデー(ワーホリ留学)した時、私もほとんどのワーホリメーカー・留学生と同じように、最初は現地の語学学校(ESL)に3ヶ月通っていた。
3ヶ月間毎日、朝から夕方まで英語を勉強し、放課後や週末までも図書館に行ったりして、英語を勉強した。
そしてその結果はというと、たしかに語学学校の「中」であれば、
けど授業中もペラペラ喋る南米やヨーロッパ、メキシコなどからの留学生とは仲良くなれない。
学校の「外」で出会うネイティブともまるで話が続かない。
続かないどころか、見下されたような態度を取られたり、
カフェで注文していても、なぜか冷たくあしらわれてる感があったり・・。
学校を卒業したら英語を使う仕事がしたい
と思っていたのだが、勇気を出して挑戦した無給のボランティアでさえ、英語力が足りずにすぐクビになった。
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいる①グループレッスンだから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を②リスニングし、教材を使って③単語や文法を暗記する「①+②+③=日本式の英語学習」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
ワーホリで語学学校に通うとかかる費用は?
そもそもワーホリして海外の語学学校に通うと、いくらぐらいの費用がかかるのかというと、自分が現地で見聞きした限り、だいたい
(100円/カナダドルとすると約10万円。レートにより変わる)
私はカナダのバンクーバーでワーホリ留学をした時、事前に語学学校を決めていかなかった。
ワーホリの情報収集を始めてから、学校のパンフレットがメールや郵便で大量に送られてきてはいたけど、説明文が英語ですべて読むこともできず、どこも同じに見えてしまい、決めようと思えなかった。
それで現地に着いたら、現地で思った以上に自分の英語が通じない・ネイティブの英語も聞き取れないことに焦った。
バンクーバーにある語学学校(ESL)の数は100以上あるとも言われているくらい、本当にたくさんある。
学校によっては、
だけど見学してもやはりどこも一緒に見えてしまい、結局は
ワーホリで語学学校に行きながらバイトは可能?
前述した通り、カナダでは
でもみんな職場は
英語環境で働きたい・・でも3ヶ月勉強しても満足に働ける英語力になっていない・・。
悩んでいたところ、知り合いから「マンツーマンで英語を教えている先生がいる」と聞き、その先生のレッスンを受けるようになった。
語学学校とは違う方法で英語を勉強開始
そのマンツーマンレッスンでは、語学学校の勉強とは違って英語の「単語」や「文法」の暗記=「日本式の英語学習」ではなく、
英語の「文化」をはじめ、
人々の考え方や価値観・行動パターン・ライフスタイル・人と人との関係性などのこと。
ネイティブみたいに自然で大人っぽい英語を話すための「英語の話しことば」
世界中のどの言語にも共通して存在しているが、教科書にも辞書にも書いてなく、学校や親から教えられることもない。こどもから大人へと成長する過程で、周囲の人々の会話を見聞きする中で自然に学び、いつのまにか意識することもなくしている「話し方のパターン」のこと。
例えば次に何を言うべきか考えながら日本語で「ええと・・」と言ったり、校長先生は「あー」とか「えー」とか言うが、英語でも同様に「 Well..」と言ったりする。
あなたの英語は日本人ぽくない
と言われたりするようになっていた。
「日本式英語学習」を止める前と後の変化
例えばワーホリで日本からカナダに行き、「英語の単語や文法」だけでなく、「英語の文化」を学ぶようになるまで、私は他人(とくに自分より年上の人)から言われたことを断る、というのがものすごく苦手だった。
バンクーバーではじめの3ヶ月はフィリピン系カナダ人の家庭にホームスティをしていたので、毎日のようにフィリピン料理を食べていた。
私はもともと食ベることが好きなので、フィリピン料理もおいしいと思ったのだが、中にはどうしてもすすんで食べたいとは思えない料理もあった。
そこで私があえて皿に取らない料理があると、いつもは私が何でも食べることを知っているホストマザーやホストファザーが
もう終わり? これも食べたら?
と言ってくれ、そうすると私は

いや正確に言うと、食べるしかなかった、のではなく、「YES」と言ってさらに食べるしかないように、自分で自分を追い込んでいたのだった。
体はカナダにあっても頭の中は日本の「文化」のまま
当時は、自分がどんなにお腹がいっぱいでも、それがどんなに苦手な料理でも、すすめられたものを「断るのは悪い」と思っていたし、断るにしても英語で角を立てないようにするには何と言ったらよいのか、わからなかった。
だから食事の後はお腹がはちきれそうで、しばらく動けない・・ということに、よくなっていた。
こうなってしまっていた原因は、私はその時すでに日本ではなくカナダにいて、「カナダの・英語の文化の中」に身体はあるにも関わらず、頭の中は日本を離れておらず、カナダにいてもなお「日本語の文化の中」でものごとを考えていたから。
儒教の影響が強い日本の文化
日本で生まれて生活していると、それが「当たり前」すぎて意識しないかもしれないが、歴史的には長らく中国から文化を学んでいた日本は、儒教の影響を強く受けている。
そのため日本では、年長者や立場・社会的地位が上の人を敬い、従おうとする傾向が強い。日本では儒教は学問(儒学)として受容され、国家統治の経世済民思想や帝王学的な受容をされたため、神道、仏教に比べて、宗教として意識されることは少ない。なお中国では儒教は「名教」「礼教」「孔教」「孔子教」という呼称があり、宗教として認知されることが多い。
だから例えば、相手の「年齢」や「立場」によって、「さん」や「さま」をつけたり、相手に対する言葉づかいを細かく変える(敬語・謙譲語・丁寧語)必要がある。
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「英語の文化」と「日本語の文化」の違い
一方「カナダの文化」では、礼儀正しいことよりも、「フレンドリー」であることが重要。
だから日本とは違って、相手が年上だったり、たとえ上司や先輩や、取引先の人でも、名前(ファーストネーム)で呼び合ったりする。
英語でも相手が年長者だったり目上だったりする場合は、初対面では「敬称(Mr.やMs.)+サーネーム(名字)」で名前を呼ぶ。
しかし英語の文化では、相手の「年齢」や「立場」ではなく、「相手との距離感」によって呼び方が変わるため、相手の方から
「Call me (ファーストネーム):ファーストネームで呼んでよ」と言われたら、そこからはファーストネームでOK。
英語圏の国で生活するなら「英語の文化」を理解することが必須
自分がカナダで生活をしていながら、まだ自分が「日本の文化」の中にいるということに気づいたのは、バンクーバーの語学学校(ESL)で英語を3ヶ月勉強したものの、英語に自信が持てず、悩んでいた時に知り合いから聞いてマンツーマンレッスンで英語を習うようになってからのこと。
そこで初めて「日本語と英語の文化の違い」を学ぶようになってからだった。
私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。 ②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。 |
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia)を応用して「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して「慣れ」ながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
・英語の暗記(インプット)ではなく「話すこと(アウトプット)を重視した英語学習プログラム」
と
・ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
また大学時代に文部科学省奨学金留学生として筑波大学で交換留学していたこともあるため日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。

食べられないのならそうシンプルに伝えればよいだけだった
とやっと気がつくことができた。
お腹がいっぱいなのでもう食べられないと伝えるのに、今の私が使う英語は

(ありがとうございます、でももうお腹いっぱいです)
たった、これだけ。
この文章に使われている単語は、どれも中学校で習うような簡単な単語だし、とくに難しい文法が必要なわけでもない。
まとめ
ワーホリ留学で語学学校には何ヶ月行くべきなのか。
私の経験で言うと、勉強の仕方が
日本の中学や高校で何年時間をかけて勉強しても
だから多くのワーホリメーカーや留学生が海外で語学学校に行くのに、ほとんどの人が英語が思ったほど話せないまま帰国しているのは、つまりそれが原因なのだと、自分も実際に経験してわかった。
逆に