
留学してもスピーキングが伸びないことがあるのはなぜか。
バンクーバー留学をした時、海外で語学学校に通って英語を勉強すれば英会話ができるようになるはずと思っていたがいくら勉強しても上達を感じられず悩んだ。
でもある方法を学んでからスピーキングがぐんぐん伸び帰国後TOEICも970点取れた。
目次
留学でスピーキングが伸びない→悩む
カナダ・バンクーバーで留学(ワーホリ留学)を始めて、語学学校に通っていた頃のこと。
私は「英語のスピーキング」というものはまず始めに話すべき「テーマ」や、使うべき「単語」や「イディオム」が決まっていて、それに合わせて話を作るものだと思っていた。
だからまず、最初に単語や文法やイディオムをたくさん覚えなければ英語は話せない、と思い、一生懸命に単語や文法を暗記していた。
日本では中学〜高校の6年に、大学も入れればプラス4年(特に英語に関係する専攻ではなかったが一般教養として英語の授業はあった)で、合計10年英語を勉強してきたが、英語で話すことは、できない。
カナダでワーホリを始めてからは、バンクーバーの語学学校(ESL)に通い、今度は3ヶ月、毎日朝から夕方まで英語を勉強した。
・・でもやっぱり「話せている」という気がしなかった。
学校の中で「留学生の英語に慣れているネイティブの先生」や「自分と似たような発音や文法のミスをする日本人や韓国人の留学生」となら話せるし、友達にもなれる。
けど授業中もペラペラ喋る南米やヨーロッパ、メキシコなどからの留学生とは仲良くなれない。
「学校の先生」以外のネイティブとも話が続かない。
続かないどころか、見下されたような態度を取られたり、
カフェで注文していても、なぜか冷たくあしらわれたり・・。
そのため
自分が英語が話せる日など本当に来るのだろうか・・?
と絶望的な気持ちにもなっていた。
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいる①グループレッスンだから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を②リスニングし、教材を使って③単語や文法を暗記する「①+②+③=日本式の英語の勉強」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
「作り話」でスピーキングが上達しない理由
だけどそのレッスンを受け始めた頃は、今まで当たり前にしていた


それと、話を作ってはいけないんですか?
語学学校のスピーキングの授業ではいつもそうしていたのですが・・

Canaさんは他人が出す「テーマ」についてだけ、英語でペラペラ話せるようになりたいのでしょうか?
きっと、そうではないと思います。
テーマに制限なく、自分が話したいこと・考えていること・伝えたいことについて、なんでも自由に話せるようになること。
それが「英語ペラペラ」ということではないでしょうか?


作り話をしたり、自分が思ってもないことやしたこともないこと、つまり「ウソ」を言っても自分の「経験」にはならないからです。
英語は「経験」が大事だと、前にお伝えしましたよね?


それは結局、Canaさんが
このレッスンで習うことが身につかないということです。レッスンの「中」では習ったことを使って話すことができても、レッスンの「外」の実生活では使えない、話せないというのでは、意味がないですよね?

語学学校で受けていたスピーキングの授業
言われて気づいたのだが、バンクーバーの語学学校に通って英語を勉強していた頃は、授業の「中」で習ったことを授業の「外」でも使えるということが、滅多になかった。
そもそも学校のスピーキングの授業では、話すべき「テーマ」や、使うべき「単語」や「イディオム」が最初に決まっていた。
授業には必ず「教科書」があって、その教科書には章ごとに「テーマ」があった。
そしてさらに各章の中には、「テーマ」に合った「単語」や「イディオム」が載っていた。
例えば「海外旅行」というテーマなら、「travel insurance(旅行保険)」や「reservation(予約)」といった単語と、「go on a trip (旅行に行く)」というイディオムが載っているという具合。
学校の「スピーキングの授業」の流れ
そして私が通っていた学校の「スピーキングの授業」ではだいたい、
- その日の「テーマ」について近くの席に座っている数人でディスカッション→最後にみんなの前で「発表」。
- その日の「テーマ」に関する会話文を隣に座っている人と一緒に相談しながら作って→最後にみんなの前で「発表」。
最後の「発表」では、教科書に書いてある「単語」や「イディオム」を多く使っているほど、先生の評価が上がることになっていた。
「テーマ」は授業が終わると使えない
「旅行」のような自分が興味のある「テーマ」があると、たしかに「話しやすい」と思うこともあった。
ただ問題は、たとえば授業で「旅行」に関する単語やイディオムを覚えて、教室の「中」では使うことができても、それから少し時間がたつと、すっかり忘れてしまう。
だから教室の「外」ではほとんど使えない(思い出せない)のだった。
興味のない「テーマ」は苦痛・・
また自分が興味のあるテーマの時はいいけれど、自分が興味がなかったり、あまり知らないテーマの時は
たとえばその日のテーマが「宇宙」で、書いてある質問が
Q:宇宙探索技術の開発の速度は目覚しく、今日ではその技術の一端が日常生活の様々な場面でも見られるようになっています。
どのようなものがあるか知っていますか?
だったりした日には、

(・・わかりません・・)
「作り話」はした方が良いの?
語学学校には、平日の毎日通っていた。
無遅刻・無欠席で出席し、朝から夕方まで「マジメ」に英語を勉強していた。
それでも「英語が上達している」という感覚がなく、とうとう学校のカウンセラーの人に相談をすることになった。
たぶん通い始めて1〜2ヶ月が経った頃だったと思う。

あと、興味のないテーマについても発言しないといけないのが苦痛です・・
英語というのは話せるようになるのに時間がかかるものです。
興味がないテーマでも、無理をして話すようにしてみてください。
話せば話すほど英語はうまくなるのですから、作り話をしてでもしゃべった方がいいです。
英語で作り話を考えることも、英語を伸ばす訓練になります。
とのアドバイスを受けた。
なのでそれから私は、それほど話したいことがない「テーマ」のときでもとにかく口数を多くしようと思って、むりやり作り話をするようにした。
けれどむやみやたらに話しても、ただその場で思いついたことを適当に言うだけなので、途中で何が言いたいのか自分でもわからなくなりがちだった。
子どもっぽい質問をし合うのも退屈・・
また学校の授業では「スピーキング力を向上させるため」に、2人以上のグループでお互いに質問をし合うということもよくあった。
たとえば、
といった質問が教科書に書いてあり、私はしぶしぶ隣に座っているクラスメイトにこの質問をしながら、
こんな質問、だいの大人がわざわざ高いお金を払って受けてる授業の中で聞かないといけないことなんだろうか?
「猫派」か「犬派」かなんて、授業じゃないところでいくらでも話せるじゃん・・
と思っていた。
英語ペラペラの定義:自分が話したいことについて自由に話せる
自分が興味のない話題についてむりやり話すのは苦痛、かと言って、子どもっぽい質問について話し合うというのも退屈だった。
自分が話したいことについて、英語で自由に話したい
と思っていた。
でも当時は、そのためには何をどうすれば良いのかがわからなかった。
きっと自分には、まだまだ単語や文法の知識が足りないのだろうな・・
とも思っていたし、毎日学校に通って「テーマ」がある授業を受けているうち、スピーキングに「テーマ」があることが「普通」にもなっていった。
語学学校は3ヶ月で卒業したものの、自分のスピーキングが上達したとは思えず、マンツーマンレッスンで英語を学ぶようになったら、今度はそこでは

それまであるのが当たり前だった「テーマ」が急になくなって、「話したいことを話してください」と言われても、とっさに何を言えば良いのかわからず、ただ沈黙してしまうということもよくあった。
でもただ黙っているというのも不自然なので、そういうときは「英語の話しことば」を使って
ちょうど、日本語で何を言ったら良いかわからない時には
すると、ずっとリラックスして自分が何を話したいのか考えることができるようになり、気がつけばいつの間にか、バンクーバーで出会ったチカン男について、レッスン中に英語でまくし立てることができるくらいになっていた。
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「日本式の英語学習」とは違う勉強法で英語を学んだ
さらにそのレッスンでは、英語を「暗記」するのではなく「経験」する方法で英語を学んだ。
「暗記」した知識はすぐに忘れてしまうけれど、「経験」して学んだことは時間が経っても忘れない。
だから私は帰国後、英語「で」勉強することはあっても、英語「を」勉強したことはない。
それでも帰国してしばらくして受けたTOEICではほぼ満点の970点が取れた。
まとめ
日本では中学〜高校の最低6年かけて英語を勉強(単語や文法を暗記)するけど、それで英語が話せるようになる人は1人もいない。
同じ
でも勉強の仕方を変えて、「英語の話しことば」を使って英語を話すと、どんどん
また現地で「あなたの英語は自然」と言われたり、「日本人っぽい英語じゃないから日本人だとは思わなかった」、「ネイティブかと思った」と言われることなどが増えていった。
カナダのバンクーバーでワーホリ中のMさんから頂いた感想をご紹介します。(掲載の許可を頂いています)
Mさんは始め「語学学校に通っているけれど、英語が上達しているという感じがなく悩んでいる」と仰っておられました。
その後先生のレッスンを受け始めたとお聞きしたので、ご連絡してみました。


留学中に英語のスピーキングが最短時間で上達した勉強方法!
それを使って「自分が話したいこと」、「自分の考え」や「気持ち」、「思っていること」を自由に話してください。
ただしウソを言ったり、作り話はしないようにしてくださいね