英語を「話すため」の勉強と「暗記するだけ」の勉強の違い

図書館で勉強している人
英語をずっと勉強しているにも関わらず「話せない」と感じている人は、英語のインプット(英語を暗記して頭の中に入れる)ばかりを気にして、アウトプット(英語を口から出すこと)ができてない、ということはないだろうか?

「暗記した知識が使えそうな状況」がやってくるまで、ひたすら待っていたりしないだろうか?

カナダで学校に通って英語を勉強していたころの私は、まさにそういう状態だった。

英語を受身で学ぶ「パッシブスピーカー」

カナダのバンクーバーでワーキングホリデーを始め、語学学校に3ヶ月通ったが、自分が英語を話せているとは思えなかった。
それで知り合いから聞いて受けるようになったマンツーマンの英語レッスンが始まったばかりの頃のこと。

ある日のレッスンで先生からこう言われた。

先生
Canaさん、あなたはもう少し「PASSIVE SPEAKER(パッシブ スピーカー)」ではなく「ACTIVE SPEAKER(アクティブ スピーカー)」になったほうが良いですね
と。

私は意味が理解できず、

Cana
それ、何ですか?

と聞いた。

なんでも、先生がオーストラリアのメルボルン大学で専攻していた言語教育学では、

英語を学ぶ人の2つのタイプ
言語を学ぶ過程において

・学んだことを使うチャンスをただ待っているだけの人を「パッシブ スピーカー:PASSIVE SPEAKER(受動的な/受身の 話し手)」と呼び、

・学んだことを使うチャンスを自ら創り出すことができる人のことを「アクティブ スピーカー:ACTIVE SPEAKER(能動的な/自発的な話し手)」と呼ぶ

とのことだった。

補足①
私がカナダでワーホリ中、マンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位(Applied Linguistic Science. Methodology of Teaching Foreigner Languagesと Psycho-Linguistics)を取得した英語学習の専門家で、大学で学んだことを基に「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。

だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができない。

先生は、英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したとのことだった。

また先生は、日本人だけでなく中国人や韓国人、それにメキシコやヨーロッパ、南米出身の生徒なども教えており、そこからわかったこととして

・「アウトプット(英語で他人とコミュニケーションをとること)」を重視する教育をしているメキシコやヨーロッパ、南米出身の生徒に比べ、

・「インプット(英語を暗記して頭の中に入れること)」を重視する教育をしている日本や韓国・中国出身の生徒は、「パッシブ スピーカー」である確率が高い。

とのことだった。

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補足②
私がカナダでワーホリしていた頃は、先生がバンクーバーで1人でレッスンをしていたが、今は複数の先生がいる。
そしてカナダだけでなくオーストラリア(シドニー)やフィリピン(セブ島)での現地レッスンの他に、Skypeを使って世界中どこからでもレッスンを受けられるようになっている。

日本の英語教育はインプット(読み書き)重視

自分が日本で通った小学校から大学のことを思い出してみても、授業中に生徒が活発に議論したり、発言したりするような授業は、滅多になかった。

そもそも授業中、活発に発言するような生徒は、先生からもクラスメイトからも(どちらかと言うと)疎まれていたような気がする。

それよりも黙って先生の話を聞き、きれいにノートをとっている生徒が「優等生」だった印象がある。

考えてみると私は、小学校から大学までの16年間も(!)そういう授業を日本で受けていた。

だからカナダで語学学校に通い始め、メキシコやヨーロッパ・南米出身の生徒と同じクラスになることがあると、彼らが授業中もめっちゃよくしゃべることにびっくりした。

(一方、クラスの大半を占める日本人や韓国人留学生は(自分も含め)、授業中はとても静かだった。)

カナダでもインプット中心の勉強をしていた

カラフルなアルファベット

日本で「インプット中心の英語の勉強」だけに慣れていた私は、知らず知らずのうちにそれをカナダでも続けていた。

語学学校の授業では、教科書や問題集に出てくる単語や文法やイディオムを暗記して、先生の話を聞いていた。

放課後は図書館やカフェに行って授業の復習や宿題をし、家に帰っても(英語の)映画や動画をみたり、音楽を聞いたりしていた。

そうやって英語をひたすらインプット(英語を頭の中に入れること)したら、
それが「実際に使えそうな状況」がやってくるまで、
基本的にはただ待っていた。

インプットからアウトプット中心の勉強へシフト

カナダで語学学校に3ヶ月通ったものの、そこでも日本でずっとしていたような英語の勉強をくり返していたので、卒業する頃になっても自分が英語を話せているという気がせず、その後マンツーマンの英語レッスンを受けるようになった。

そのレッスンでは、それまでしてきたような英語の勉強とは違って

単語文法だけでなく、

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を習った。

そして習ったことは、レッスンの中で、すぐに使うことができた。(=アウトプット)

また先生からは

先生
このレッスンで習うことは、実生活の中でもどんどん使ってくださいね。

習ったことを使うチャンスは、ただ待っているのではなく、自分で創り出すものですよ。

とも言われていたから、レッスンの「中」だけでなく、レッスンの「外」でも使っては、相手の反応を見て・・ということを毎日のようにしていた。

そうするうちに、それまで一人もいなかったカナダ人の友達ができるようになったり、

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現地の人から「あなたの英語は自然ね」と言われたりするようになっていた。

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受身の選択はもったいない!

またレッスンが進むにつれ、自分がパッシブ(受身)だったのは英語の勉強に対してだけではなかったということにも気がついた。

カナダに行く前の私は、「海外で生活してみたい。とにかく英語が話せるようになりたい!」という思いだけはあったが、
英語が話せるようになって、それでその後何がしたいのか?ということはあまり深く考えていなかった。

注意
今となってはよくそんなことができたな・・と思うが、その頃私は英語も話せないし、渡航前バンクーバーについても漠然としたイメージ(自然が多い、夏以外は雨がよく降る、アジア人が多い・・?)しか持っていなかった。

それでも「まあ・・何とかなるだろう」でバンクーバーに行った。

よってこれを読んでいる人には、事前に英語も生活の準備もしっかりしてからワーホリ・留学を始めることを強くお勧めする。

そうすれば現地に着いてすぐに英語を使う仕事を始めたり、現地の友達を作ったり、興味のあるボランティアを始めたりと、海外で過ごせる貴重な時間を最初から有効に使えるから。

そしてカナダに着いたら、英語を話したいのはやまやまなのに話せないというストレスに直面した。

英語もろくに話せず、バンクーバーで自分が何をしたいのかよくわからないし、何ができるのかもわからない。

そんな自分が今ここでできることなんて、学校に通うことくらいしかない・・とも思った。

そして周囲の人からも言われる通り、語学学校にとりあえず3ヶ月通うことにした。

・・・それは完全に「受身」の選択だった。

日本で中学高校と6年間もしてきて、それでも話せるようになってない英語の勉強の仕方を、場所だけ変えて海外で続けても、英語が話せるようにはならない。

まとめ

パッシブ(受身)で他人の言うことに従っているだけ、チャンスが訪れるのをただ待っているだけの人と、
アクティブ(自発的)で自分のしたいことが何かわかっていて、自分から動ける人とでは、
英語の上達だけでなく、海外で経験できることや得られることが大きく違ってくるということを、カナダでワーホリした自分の経験を通して実感した。

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ABOUTこの記事をかいた人

加奈(Cana)

大学を卒業後、就職して働き始めるも学生時代から興味があった海外生活への興味が高まり、カナダのバンクーバーでワーキングホリデーを経験(2012年)。
現在は都内企業で英語を使う仕事をしています。
自分がワーホリに行く前、 「海外で生活したのに英語が話せない」という【ワーホリの定番】をしたくないと思っていたので、滞在中に書いていた日記をもとにこのブログを作りました。
趣味は、読書とハイキングと風景写真を撮ったり見たりすること。バンクーバーはとてもフォトジェニックな街だと思いました。
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