カナダで受けたカルチャーショック。日本は○○の国だった

カナダ・バンクーバーのスタンレーパーク

カナダ・バンクーバーのスタンレーパーク

カナダと日本の大きな違いの一つは、日本に比べてカナダはずっとレディスファースト(Ladies First)の文化だということ。

日本では、大皿の料理を取り分けたり、お酒を注ぐことは「女性の役割」かもしれない。

でも「文化」の違うカナダで、日本人女性が日本で期待されるのと同じレベルで周囲に気を使っていると、現地の人からは驚かれ、同時にそれは私にとっても驚き(カルチャーショック)なのだった。

(では日本人男性はどうかというと、もしカナダでも女性が料理を取り分けたり女性が男性にお酒を注ぐのが当たり前だと思っていると、驚かれるどころか大きな反感を買う。)

カナダ人の友達ができてから受けたカルチャーショック

カナダのバンクーバーでワーホリを始め、語学学校(ESL)に3ヶ月通ったものの英語が話せているという気がせず、私はその後マンツーマンの英語レッスンを受けるようになった。

そのレッスンでは、学校の授業とは違い英語の「文化」なども学ぶことができ、それによって私には徐々に現地の友達ができるようになっていた。

文化(culture)とは
人々の考え方や価値観、行動パターン、ライフスタイル、そして人と人との関係性のこと。

英語の本当の基礎はこれ!日本語と違う英語の「文化」

2018.06.15

レストランで食事をするとき

ある日カナダ人と日本人の友達で、ダウンタウンにあるタイレストランにディナーに行くことになった。

皆であれこれ言いながらメニューを見て、ひとまず各自が一品ずつ選び、他にサラダと前菜をいくつかオーダーすることに決まった。

そこでServer(サーバー。食事を運ぶ人のこと)を呼び、数分して、まず最初に大皿に入ったサラダが運ばれてき、席の真ん中近くに座っていた私の前に置かれた。

私は「みんなにサラダを分けてあげよう」と思い、小皿とフォークを引き寄せた、その時。

隣に座っていたカナダ人男性の友達が

(そのフォーク)かして? 僕がやるよ。Ladies first(レディースファースト)だからね。

と言って、全員分のサラダを取り分け始めたのである。

こういったときには、女性が「気を利かせて」料理を取り分けるものとばかり思っていた私は戸惑い、

Cana
えっ、私が取り分けるよ〜
と言ったものの、

No No (いいから、いいから)

と言われた。

さらに料理は先に女性から渡してくれるので、最後の男性の分が配られるまで食べるのを待っていたら、

先に食べてていいよ。Ladies first!

と笑顔でまた言われ、私はカルチャーショックを受けた。

パブでビールを飲むとき

また別の日、別のメンバーでパブに行き、大きなピッチャーでビールを頼んだ時のこと。

今度も運ばれてきたピッチャーのすぐ前に座っていた私は、「皆のグラスにビールを注いであげよう」と思い、ピッチャーに手を伸ばした。

するとやっぱり、カナダ人男性のうちの一人が、

(そのピッチャー)ちょうだい

と言って、彼が全員にビールを注いで渡してくれた。

補足
とは言え基本的に「お酌」という文化はないので、2杯目以降は各自が自由に自分のタイミングで好きな酒を飲む。
ただし、たとえカナダのレストランやパブにいようとも、日本人同士で来ていると思われるグループの場合は、やはり女性が料理を取り分けたりお酒を注いでいるのを度々見かけた。
そんな時私は、カナダの中にある「小さな日本」を感じた。

他にもいろいろ、「ああ、私は日本ではこれを当然のように自分がやっていたけど、カナダではしなくていいんだなぁ」と思ったことが、何度もある。

例えば・・
  • 男性と女性が店や家に一緒に入ろうとするときは、男性がドアを開けてくれる
  • 車の運転席に男性が座る場合、女性が助手席に乗り込むときは男性がドアを開けてくれる
  • エレベーターに男性と女性が乗り合わせたら、ドア開閉のボタンを押したり、最後にエレベータを降りるのも、多くの場合が男性
  • 女性が重い荷物を持っていたら、頼まなくても男性が持ってくれる。

などなど。

カナダで日本人女性はモテる?理由

2018.07.13

カナダで初めて学んだ「レディースファースト」の意味

ディナーの次の日、マンツーマンの英語レッスンで、私は早速その話を先生にした。

補足
レッスンでは毎回テーマなどは決まっておらず、自分が話したいことだけを、レッスンで習う「ネイティブみたいに自然で大人っぽい英語を話すための英語の話しことば」などを使いながら、しゃべることができた。

英語のスピーキング上達を実感!目からウロコの話しことば

2018.06.13

すると

先生
なるほど、、いい機会なので、今日は「Ladies first」についてのレッスンをしましょう。
まず聞いてみたいのですが、Canaさんは「Ladies first」の意味を知っていますか?
と言われた。

私は「レディースファースト」の意味などそれまで考えたことがなかったので、

Cana
え、え〜と・・何て言ったらいいんでしょう・・なんとなく、女性をリスペクト(Respect)するっていう感じ?ですかねぇ・・
としどろもどろ答えた。

すると

先生
う〜ん、 Respectとはまた違うと思いますね。

「Ladies first」というのは、「Take care of Ladies」ということです

と先生。

つまり「男性が女性を世話する、大事にする、注意を払う」ということ。

Cana
Take care. ふ〜む、なるほど。そういう意味だったんですね
と感心していたところ

先生
カナダは日本に比べたらずっと「Ladies first」だとは思いますが、基本的に北米は「Buddy(バディ:相棒、友達) Culture」 と言えると思います。男女平等の意識がより強いです。

ちなみにヨーロッパはカナダよりもっとずっとLadies firstですよ。

もしここでLadies firstと感じるなら、Canaさんはヨーロッパに行ったら自分はお姫様みたいに感じると思いますよ

とのことだった。

日本はレディースファーストどころか「メンファースト」

さらに、学生時代に日本に留学していたことがあり、日本語もペラペラかつ日本の文化も良く知っている先生から

先生
日本は世界でも珍しいMen First(メンファースト)の国だと思いますね
と、何とも衝撃的なことを言われた。

補足
私がカナダでワーホリ中にマンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位(Applied Linguistic Science. Methodology of Teaching Foreigner Languagesと Psycho-Linguistics)を取得した英語学習の専門家で、大学で学んだことを基に「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。

だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができない。 

先生は、英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したとのことだった。

その時私は

Cana
メンファースト!? そんな言葉初めて聞いたんですが・・

と言った。

しかし考えてみると、たしかに日本では女性が店のドアを開けることもよくあるし、エレベーターのボタンを率先して押すのも女性だし、料理を取り分けるのもまず女性だし(もし女性がこれをしない場合、「気が利かない女」という烙印を押されること必至)、酒の席でお酌をするのも女性の役割という男性側の期待もおおいにある。

日本で生まれて20年以上暮らしてきた自分にとっては、それが「当たり前」すぎてほとんど意識することもなかったが、言われてみればたしかに「メンファースト(男性優位)≠ 男尊女卑」の社会なのだった。

補足
世界経済フォーラム(WEF)が、世界各国の男女平等の度合いを調査した「ジェンダー・ギャップ指数」(2017年版)でも、日本は114位。一方、カナダは16位である。

・日本経済新聞(2017/11/2)
日本114位、過去最低 世界の男女平等ランキング

・World Economic Forum
The Global Gender Gap Report 2017
(全ランクはPDFでダウンロードできる)

日本人女性は海外で大人気である一方、「日本人男性が好き」という外国人女性には滅多に出会わない。

実際、バンクーバーで「カナダ人の彼氏と日本人の彼女」という組み合わせのカップルはめちゃくちゃよく見たが、逆の組み合わせは数えるほどしか見たことがない。


その一因は、文化が違うと、異性に期待することも違うから、なのだと思う。

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ABOUTこの記事をかいた人

加奈(Cana)

大学を卒業後、就職して働き始めるも学生時代から興味があった海外生活への興味が高まり、カナダのバンクーバーでワーキングホリデーを経験(2012年)。
現在は都内企業で英語を使う仕事をしています。
自分がワーホリに行く前、 「海外で生活したのに英語が話せない」という【ワーホリの定番】をしたくないと思っていたので、滞在中に書いていた日記をもとにこのブログを作りました。
趣味は、読書とハイキングと風景写真を撮ったり見たりすること。バンクーバーはとてもフォトジェニックな街だと思いました。
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