
カナダワーホリを体験して得たもの。
現地の友達に実家でのディナーに招待され、友達のお母さん(ネイティブ)から英語を褒められるということがあった。
たとえ短くてもその場所の文化に合った的を得た受け答えができれば「自然な英語」になるのだと実感した。
カナダワーホリ体験談:ネイティブに英語を褒められる
ちなみにその友達はバンクーバー生まれのバンクーバー育ちの男性で、よく一緒に遊ぶことはあったものの、とくに恋愛関係にあったわけでもない。
しかし親に「初めて日本人の友達ができた」と話したら「ぜひ家に連れてらっゃい」と言われたとのことで、バンクーバー郊外にある実家に連れて行ってくれたのだった。
日本だったら家族との食事に気楽に異性の友達を招待するなんて「アリエナイ」と思うかもしれないが、カナダのフレンドリーな文化(考え方や価値観など)の中では普通にアリエル。
カナダ文化のフレンドリーさについては下の記事も参照。
わたしはその時ただ
オープンな家庭なんだなあ〜
と思っていたのだが、それもカナダの文化だったわけである。
カナダ人のお母さんとのディナーは緊張!
その日、お父さんは仕事で出ているので会うのはお母さんだけだよと聞いていたが、それでも少し緊張した。
が、いざ会ってみると落ち着いた深い声で穏やかに話す、気さくそうな人だった。
料理が得意でケータリングの仕事をしているお母さんは、ラザニアを作って待っていてくれた。
食事をしながら、私がカナダに来た理由や、日本では何の仕事をしていたのかなどを聞かれた。
自分なりに一生懸命話したのだが、私はもともとおしゃべりな方ではないため「う~ん、もうちょっと気がきく話ができればなあ・・」とラザニアを食べながらぼんやり思っていたところ、お母さんから
それであなたはどうやって英語を勉強したの? あなたの英語はすごく自然ね。
と言われた。

あらどうして?…lazy?(めんどくさくなったの?)

すると、
See? That’s why I’m saying you’re good at English! That’s exactly what we’d say here.
(ほらね。だからあなた英語が上手だって言ってるのよ。それってまさに私たち(英語のネイティブ)がこういうときに使う言葉よ)
と、何だかとてもほめてくれた。
ワーホリを始めた当初のこと
私はバンクーバーでワーホリ留学を始めた当初は、語学学校(ESL)に通っていた。
毎日、朝から夕方まで英語を勉強し、放課後や週末までも図書館に行ったりして、英語を勉強していた。
だけど3ヶ月が経とうという頃になっても「自分が英語を話せている」という気がしなかった。
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいる①グループレッスンだから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を②リスニングし、教材を使って③単語や文法を暗記する「①+②+③=日本式の英語の勉強」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
短くても「自然な英語」と言われた理由
次の日、マンツーマンの英語レッスンを受けている時にその話を先生にしたところ、先生も喜んでくれ、

英語で長々としゃべらなくても、どんなに短い言葉でも、文化にピタッと合った言葉を使いさえすれば、それだけで自然に聞こえるんですよ!
だから文化はすべての言語の基礎なんです。
私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンのレッスンプログラムで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。 ②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。 |
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia)を応用して「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して「慣れ」ながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
- 英語の「暗記」ではなく「話すこと」を重視した英語学習プログラム」
と
- ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
当時は先生が1人で教えていたが、今は複数の先生方がいて、カナダ(バンクーバー)だけでなく、オーストラリア(シドニー)やフィリピン(セブ島)での「現地レッスン」、さらにSkypeを使って世界中どこからでもレッスンが受けられるようになっている。
また先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
大学時代に「文部科学省奨学金留学生」として筑波大学で交換留学していたこともあるため、日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。

まとめ
カナダでワーホリを実際に体験するまで私は、英語が話せるということは「英語でどれだけ長く、たくさん話せるか」だと思っていた。
でも実際には「Quantity(量)」よりも「Quality(質)」。
いくら短くても、その場所の「文化」に合った、的を得た受け答えができれば、それは「自然な英語」になり、ネイティブからも英語をほめられる。
でも私、最近自分の英語の伸びが前ほど感じられてなくて。
ちょっと前までは毎週のようにあちこち色んな人に会って、英語をできる限り使う環境にいたんですけど、最近はそうでもなくて・・