
カナダ人は優しいしフレンドリーな気質の人が多い。
それがカナダで生活しての印象。
でももちろん個人差があって「日本ではこんな言い方しない!怖い!」と英語の「自己主張する文化」にショックを受けたこともある。
人々の考え方や価値観・行動パターン・ライフスタイル・人と人との関係性のことなど。
カナダ人の気質は優しい!怖い?
これはカナダのバンクーバーでワーホリ留学中、夜の12時近くにナイトバス(Night Bus:深夜から明け方にかけて走るバス)に1人で乗っていたときの出来事。
遅い時間ながら車内は立っている人がチラホラいるぐらいの混み具合で、私も始めは立っていたのだが、たまたま目の前の優先席があいた。
3~4時間外を歩きまわった後で疲れていた私は、とくに深く考えることもなくその席に座った。
それから10分くらいして、ファンキーな雰囲気の40~50代と思われる白人女性2人が乗ってきた。
何がどう「ファンキー」かというと、黒い革のジャケットにデニムを着て、派手なメイクをしていた。
2人とも似たような格好で大きな声でおしゃべりをしている。
日本だと公共交通機関の中では静かにする、という暗黙のルール?(文化)があるが、カナダでは思い思いにおしゃべり(時にはたまたま隣に座った初対面の知らない人同士でも)したり、歌ったり、携帯で大きな声で話していたりする。
「ていうか何で日本の電車はあんなに静かなの?」と日本に行ったことのある友達から聞かれたこともある。
するともう1人の女性がわたしに
Are you disabled?(あなた障がいがあるの?)
と聞いてきた。

THEN, GET OUT OF HERE!
I HAVE A PASS!!
(じゃあどきなさいよ!
わたしはパス持ってるんだから!!)
と言って、私が席を立つやいなや、速攻そこに座り、隣の連れの女性とまたおしゃべりを続けていた。
パスとは、disabledの人用の公共交通機関の利用が無料になる特別パスのこと
その身のこなしからして、身体にハンディキャップがあるようには見えなかった。
わざとじゃないのに!ショック
たしかにバンクーバーでは、disabledの人(車椅子に乗っている人や、ベビーカーを押している人、高齢者や妊婦、足を引きずっているなど、座った方がよいと外見から容易に判断できる人)がバスに乗ってきたら、席を譲るのが当たり前で、もし譲らない人がいたら運転手が注意をするくらい。
そもそもバスにはスロープも標準装備されていて、助けが必要そうな人がバスを乗り降りするときには運転手が必ずサポートしてくれる。
ええ〜何なの今の?
怖い・・。
この人の場合、見た目ではdisabledだとはまったくわからなかったわけで、別にわざと席を譲らなかったわけではないのに・・。
でもこんな風に自分の権利を主張するあたり、さすがカナダだなあ。
と、深夜のぼーっとした頭で感心しつつ、その剣幕に面食らい、かつ、少しばつが悪い思いをしながらつり革につかまる私。
私はこの「自分の権利に対する意識の違い」が、海外で日本人女性に対するセクハラを招く一因にもなっていると考えている。
が、やっぱりカナダ人は優しかった
そのとき誰かにお腹のあたりをつんつんとつつかれている感覚があり、見ると、白髪のおじさんが隣の席を指差して
ここあいてるよ
と教えてくれているではないか。

(ありがとう。大丈夫です)
と言いながら、私はたちまち笑顔になった。
まとめ
こんな風に「文化の違い」を感じさせれたこともあったけれど、基本的には私も、現地で出会った外国人の友達や、ワーホリや留学で来ている日本人の友達も、ほとんどの人が
カナダは優しい人が多いと思う
と言っていた。
なぜそう感じるかというと、英語の(カナダの)文化は日本語のそれと比べ「フレンドリー」であることが重要なので、知らない人とも比較的気軽に話すことができる。
例えば道で迷っていたら向こうから話しかけてきてくれて親切に教えてくれたりするし、特にバンクーバーは移民や留学生が多いため「外国人の英語」にも比較的寛容な人が多いからだと思う。
もちろん冷たい対応をされたこともあるけれど・・。
あ、そうか、日本では知らない人と気軽に話せないんだった
と逆カルチャーショックを受ける、かもしれない。
(いえ、ないです。あなたは・・)