
カナダのバンクーバーで花火大会に行ったら混雑のため友達と会えず2回も現地で初めて会った人と一緒に花火を見た。
日本だとまずあり得ないと思うのだがこれも「フレンドリー」な文化のカナダならでは。
人々の考え方や価値観・行動パターン・ライフスタイル・人と人との関係性など。
目次
バンクーバー・カナダディの花火大会
自分もカナダでワーホリ留学するまで知らなかったのだが、カナダでも花火を見ることができる。
バンクーバーの夏はイベントがたくさんあり、通常は「Canada Day(カナダディ:建国記念日)」の7/1をはじめ、7〜8月にかけて3日間開催される「Celebration of Light Fireworks」という花火大会、それに新年のカウントダウンやハロウィーンにも花火が上がる。
私がカナダでワーホリ留学していたのは2012年でありイベントの場所や内容は変わることもあるので注意。
バンクーバーのダウンタウンで花火の場所を聞かれる
花火が始まるのは夜の9時半ごろ。
友達はすでにダウンタウン(中心部)にあるカナダプレイス近くのカフェに入って待っている、ということだったので、私も2人に合流すべくカナダプレイスに向かって歩いている時のことだった。
「夜の9時半スタートって遅くない?」と思う人もいるかもしれないが、バンクーバーの夏は夜の9時ごろまでかなり明るいためそのくらいの時間になる。
今日の花火ってどこで観れるか知ってる?
と通りすがりの若い男性に聞かれた。
「フレンドリー」なカナダの文化では、このように見知らぬ人から話しかけられることは全く珍しくない。

道中話していると、その人はトロントから数ヶ月前に引っ越してきたばかりであり、
バンクーバーでは仕事が忙しく、まだ友達も全然いない。
やっと今日初めて「バンクーバー観光」らしきものをすることができた。
ということだった。
なので私は

この後私はカナダプレイスで友達と合流することになってるから、もしよかったらあとで紹介するよ~
ところが。
花火開始までに少し余裕を持ってカナダプレイスに着いたはずなのだが、カナダプレイスは既に人・人・人・・・!
想像以上の混雑で友達に会えない!
人が多すぎるからなのか、電話もtext messageも繋がらない。
カナダでは携帯専用のアドレスというものはなく、携帯の番号のみでメッセージをやり取りするのが一般的。
日本の「ショートメッセージ」のようなもので、それをtext messageと呼ぶ。
私は
現地に着いてから連絡すればいっか〜
と思っていたので、詳しい待ち合わせ場所は決めていなかった。
日も暮れてきて暗くなり始め、この中で友達を見つけるのは不可能と悟った私は、結局花火をその日初めて会ったばかりのカナダ人男性と
何だかなぁ~・・・
と思いながら見ることになった。
カナダの夏も花火大会が続く
バンクーバーには「Celebration of Light Fireworks」という、English Bay(イングリッシュベイ)で毎年3つの国が3日に分けて花火を打ち上げ競うイベントもあり、通常はその1日目が7月末にある。
今回は場所をきちんと決めて待ち合わせ
私は今度はカナダディのときとは別の友達と一緒にそれを見に行く約束をしていた。
イングリッシュベイだけでなくキツラノビーチの方からも観えるし、きっと人も(イングリッシュベイに比べれば)少ないよ
と聞いたので、キツラノの方へ行くことに。
友達は他の用事があって先に行っているということだったので、しっかり場所も決め、
花火が始まるのが10時だから、9時半にビーチにある博物館の前で待ち合わせね
ということになっていた。
ところが。(2回目)
まず私が乗ったダウンタウン(バンクーバーの中心部)からキツラノ方面に行くバスが、その日は道路封鎖によりいつもとルートを変えていて約束の時間に間に合わない、ということに、バスに乗ってから気が付いた。
バスの運行がいつもと違った・・
慌ててそれを連絡しようとしたのだが、すでにキツラノにいる友達の携帯が繋がらない。
「カナダディのとき携帯が使えなくなったので今回もそうならないか心配だね」という話はしていたのだが、
まっ、キツラノだから大丈夫でしょう
と楽観視していた私たち。
甘かった。
結局私は花火が始まるギリギリにビーチに到着し、ダウンタウンからキツラノまで同じバスに乗り合わせていたカナダ人女性と
また初対面の人と花火観てる・・!
と思いながら、2人で観た。
バスの中で花火の場所を聞いていた女性
というのも、バスの中でその人が
キツラノビーチまでどうやって行けばいいのかわかりますか?
と他の人に聞いているのが聞こえたので、

私もそこに向かってる!
インド人風の可愛らしい女性で、なんでも「バンクーバーで高校を卒業したばかり」、ということだった。
カナダでは(学校にもよるが)だいたい新学期は9月にスタートし、6月に卒業、である。
いつもより大幅に時間をかけてキツラノに着き、一緒にバスを降りて、人に道を聞きつつビーチまで歩いたが、すでに辺りが暗すぎて私は博物館までの道がわからない。
彼女は現地でお兄さんと合流するはずだったのだが、やはり暗すぎて人を探すのは無理だった。
帰り道、彼女はお父さんに電話をして迎えに来てもらい、親切に私も家(シェアハウス)まで車で送ってくれた。
まとめ
キツラノビーチで会う予定だった友達とは、花火が終わって1時間位してからようやく電話が繋がるようになった。
やはり大きなイベントの時は混雑するし、交通事情もいつもと違ったりするので、現地集合は避けた方が良い、ということを学んだ。
それにしても、初めて出会った人と2回連続で花火を見るなんて、なかなか珍しい経験をした。
日本だと元々会う予定でもなかった人と一緒に花火を見たりすることはまずあり得ないと思うのだが、これものどかで「フレンドリー」な文化のカナダならでは、だと思った。
そういえばワーホリから帰国後、オーストラリアへ一人旅した時も、カウントダウンの花火は現地で知り合った人と一緒に見た。
私も観に行くところだから連れて行ってあげるよ