カナダのクリスマスと正月(年末年始)の過ごし方は日本とかなり違う。
端的に言えばクリスマスと正月の過ごし方は「真逆」であることをバンクーバー留学中に経験し、改めて日本とカナダの文化・宗教の違いを感じた。
人々の考え方や価値観・行動パターン・ライフスタイル・人と人との関係性のこと。
目次
カナダ・バンクーバーのクリスマスの過ごし方
日本のクリスマスは
あくまで「一般的に」であり、移民が多いカナダでは宗教上の理由でクリスマスを祝わない家庭もあるが、とはいえ日本に比べてキリスト教の影響が強い国なので、やはりクリスマスは「ビックイベント」だった。
カナダのクリスマス休暇は恋人より家族と
カナダのバンクーバーでワーホリ留学していた時、もうすぐクリスマスという頃に知り合いのカナダ人と話していたら
僕は日本に住んでいたことがある(数ヶ月留学していたらしい)けど、日本のクリスマスはひどい!
だって恋人がいないとまるで「Loser(負け犬)」なんだ。
その点カナダはクリスマスは家族と過ごすのが当たり前だからいい。
と言っていた。
たしかに日本のクリスマスはなぜか「恋人のためのイベント」感が強いのは事実。
この時期になるとカップルのための「デートプラン」や「おすすめスポット」が一斉にメディアに出てくる。
もちろんバンクーバーも「クリスマスマーケット」や「イルミネーションイベント」などがあちこちであり、恋人同士で楽しめる。
が、クリスマス当日はまず「家族と過ごすのが第一」で、「恋人もいれば恋人も呼んでみんなで一緒に過ごす」のが一般的ということだった。
フレンドリーな文化のカナダでは、親への異性の友達や恋人の紹介も日本よりずっと気軽に行われているように思った。
私も恋人ではないカナダ人の男友達のお母さんから家に招待されディナーをご馳走になったことがある。
もちろん恋人だけで過ごす人もいるけれど、どちらかというと「できるだけ大勢で一緒に過ごす」傾向が強いように思った。
というのも、カナダでは、楽しい時間を他人と共有(Share/シェア)するという「文化」があるため。
The more the merrier!(人数は多ければ多いほど楽しい!)
皆でレストランで食事をして、クラブに乗りだそう!
とか
誰かの家でのんびり過ごそう!
という誘いが飛び交っていた。
カナダ人が送るプレゼント
また別の、日本でクリスマスを過ごしたことがあるカナダ人の友達は
日本のクリスマスは、かなりCommercialized(商業化された)だよね
とも言っていた。
カナダのクリスマスでは料理はだいたい自家製のローストターキー(七面鳥の丸焼き)がメインだが、日本のクリスマスは某ファーストフードのフライドチキンがメジャーだったりするのを考えると「たしかに・・」と思った。
ただし私は子供の頃は親からクリスマスプレゼントをもらっていた覚えがあるが、高校生くらいからはもらった記憶がない。
でもカナダの友達は、成人になっても家族でクリスマスプレゼントを交換すると言っていて、「プレゼントは必須」だということがよくわかった。
ちなみに私はカナダ人の友達の家のホーム・クリスマスパーティに参加したのだが、そこでも自由参加(交換をしたい人だけプレゼントを持っていく)のプレゼント交換があった。
クリスマス当日(25日)は静か!
日本ではクリスマスの24・25日は1年の中でも最も外出する人が多い日の一つではないだろうか。
飲食店に限らず「店が閉まっている」ということも、ほぼないはず。
でもカナダでは25日にダウンタウン(中心部)に行ったら、ほとんどの店が閉まっていて「ゴーストタウン?」と思うほど人が歩いていなかった。
反対に、正月は日本では店が閉まっている事が多いが、カナダでは割と店が開いていたりして、

クリスマスの翌日、12月26日はカナダでBoxing Dayと呼ばれる、大バーゲンの日。
日本で言う「初売りセール」の感覚に近く、服だけでなく家電でも家具でも、とにかく店という店がセールをするため、人々が競って買い物に繰り出す。
カナダ・バンクーバーの正月(年末年始)の過ごし方
日本では
カウントダウンは盛り上がる

カナダの大晦日から元旦にかけては、ディナーやホームパーティ、それにクラブやバーやパブに行ったりが一般的。
私は友達数人と一緒にクラブで年越しを迎えたのだが、やはり盛大なカウントダウンがあった。
友達カップルの中には、正月にかけてウィスラー(2010冬季オリンピックが開催されたリゾート地)に旅行に行ったと言う人もいた。
が、他に特別なことはない
私がカナダの正月で文化の違いを実感したことの一つは、「大掃除」というのがカナダには無いこと。

えっ、なんで?
と驚かれた。
何でわざわざ大晦日に掃除をするの?
常日頃からこまめにしておけばいいじゃない?
と言われ、私には返す言葉がなかった。
またおせちや蕎麦や餅、海鮮など
ただカナダでもそういう食事がしたいと思えば、日本食レストランやアジア系スーパーで手に入れることはできる。
まとめ
カナダではクリスマスに合わせて長期休暇を取る人が多いが、1月2日からは通常通り働いていたりする。
一方、日本ではクリスマスは平日である限り仕事で、クリスマスよりも正月に合わせて休みを取る人の方が圧倒的に多いと思う。
そんなところも
真逆・・!
と思った。