
ワーホリ留学中に心が折れると思ったのは、カナダのカフェでコーヒーを1杯注文するのさえ緊張なのに加えなぜか店員から「冷たくあしらわれている感」があったこと。
自分の前の客には愛想よく接しているのに自分の番になると急に冷たくなる。
これはアジア人に対する差別なのか?と思っていた。
実は自分が「日本語の注文の仕方」を英語に直訳して話していたため「失礼な英語」になってしまっていたということがわかったのは既に数ヶ月が経った頃だった。
目次
ワーホリ留学で心が折れる!カナダのカフェ店員の冷たい対応
たとえばカナダのカフェでコーヒーを注文するとき、フレーズを言ってもカタカナ英語すぎて伝わらない。

これだけでコーヒーを受け取っていた。
そして店員は、私から不愛想にお金を受け取り、コーヒーを渡すのだった。
だから毎回私はカフェに行くと、
今日こそはうまく英語でオーダーできますように!
と思う一方、注文後にはいつも若干ヘコんでは
カナダのカフェの店員は何でこんなに愛想が悪いのだろう。
日本とは大違いだ・・!
とストレスを感じていた。
カナダのカフェ店員から冷たくあしらわれていた理由
後からわかったことは、私はこのときカナダにいながら、日本でコーヒーを注文する時に使う単語を「直訳」しただけの英語を話していた。
つまり、カナダでもとても日本的な
人々の考え方や価値観、行動の仕方、習慣、ライフスタイル、そして人と人との関係性のこと。
英語としては
Latte
も
Small
も
No ice
も、単語の一つ一つはどれも完璧に正しい。
でもそこには英語の「文化」がないのだった。
「お客様は神様」感覚の英語は失礼
日本の「文化」であれば、つまり「日本のカフェ」であれば、たとえ客がそっけなく
ラテ。スモール。アイスなしで。
とだけ言ってコーヒを受け取っても、店員は笑顔で対応してくれる。
なぜなら日本では「お客様は神様」だから。
しかしそれをただ英語に直訳し、カナダでコーヒーを注文しようとすると、カナダの、客と店員はもっと対等(というかむしろ客の方が下なんじゃないかと思わされることもしばしば・・)な「文化」の中では、
この客は何て失礼(rude)なんだ!
と思われ、冷たい対応をされる。
受け取るときに
それは今考えると、カフェの店員から冷たい対応をされても当然、だった。
カナダで店員がイラッとしていた理由
日本で暮らしているとそれが「当たり前すぎて」あまり意識することもないかもしれないが、日本語の「文化」では、他人に対して礼儀正しくあること(polite)がとても重視されている。
相手が年上か年下か、目上か目下かによって、言葉づかいや態度を細かく使い分ける必要があり、
自分よりも「上」の人には敬語を使い、おじぎをし、常に「謙遜」を忘れてはならない。
反対に、自分よりも「下」の人にはかなり横柄な物言いをしても許される。
それが「日本の文化」。
でも英語の(カナダの)「文化」では、礼儀正しくあることよりもフレンドリー(friendly)であることが重視される。
だから(海外に住んだことがないとあまりピンとこないかもしれないが)カナダでは道端で、スーパーで、カフェで。
知らない人から話しかけられたり、話しかけたり、初対面同士でも親しげにおしゃべりしたりできる。
日本ではホームレスの人に話しかけられることなどそうそう滅多にないと思うが、カナダでは普通に「小銭ちょうだい」と話しかけられることにも始め驚いた。
ラテ。スモール。アイスなしで。
とそっけなく言えば、そっけない対応をされるのは、当たり前だった。
日本語と違う「英語の文化」
こんな風に「文化」はカフェでコーヒーを1杯注文する時のような「ちょっとしたこと」にも関わってくる。
それを私は、バンクーバーで語学学校(ESL)に3ヶ月通って英語を勉強したものの「英語が話せている」という気がせず、悩んでいたところ知り合いから聞いて受けるようになったマンツーマンの英語レッスンの中で学んだ。
海外で語学学校に通って英語を勉強しても、内容自体は日本の学校の英語の授業と変わらない。
クラスメートが10~15人もいるから授業内で話すチャンスはなかなかなく、大半の時間は先生の講義を「リスニング」し、教材を使って単語や文法を「暗記」する「日本式の英語の勉強」で、違うのは授業が全て英語で進むということくらいだった。

だから3ヶ月やそれ以上学校に通っても、英語が「思ったほど話せない」と悩んでいる人にたくさん出会った。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
日本語と英語の「敬語」は違う

そのため客と店員・上司と部下など、日本だったら言葉づかいを変えて話さなければならないところも、カナダではまるで親しい友達同士のような話し方になったりするんです。
ワーホリから帰国後、旅行で訪れたニュージーランドでもそれを感じた。

ありがとう! Nice meeting you!
と言って去っていったので、「え!初対面だったんだ!」と驚いたことがあります。
「Nice meeting you」は「Nice to meet you」と同様に、初対面のときに使う。
2回目以降は「Meet」ではなく「See」を使う。

英語では年上・年下で言葉づかいや語尾を細かく変えるということもないですから、Canaさんが年配のカフェの店員に「YOU GUYS」と言っても、失礼にはなりません。

言う前はドキドキだったんですが、実際、笑顔で対応してもらえました。

反対に、日本人が日本語でコーヒーを注文するときの
私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンレッスンで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。 ②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。 |
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia)を応用して「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して「慣れ」ながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
- 英語の「暗記」ではなく「話すこと」を重視した英語学習プログラム」
と
- ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
当時は先生が1人で教えていたが、今は複数の先生方がいて、カナダ(バンクーバー)だけでなく、オーストラリア(シドニー)やフィリピン(セブ島)での「現地レッスン」、さらにSkypeを使って世界中どこからでもレッスンが受けられるようになっている。
また先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
大学時代に「文部科学省奨学金留学生」として筑波大学で交換留学していたこともあるため、日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。

今は海外のカフェで英語のスモールトークが始まる
自分では英語を話している「つもり」。
だけどそこからは英語の「文化」が欠けていた為、知らずに失礼な英語を話してしまっていた。
だから、カフェの店員から冷たい対応をされていたのだった。
今はカナダに限らず、海外に行った時カフェで注文をすると、どちらからともなく会話が始まり、カウンターを離れづらいことすらある。
まとめ
カナダのようなフレンドリーな「文化」の中では、まず客がカウンターに立ったら、
Hi, how are you today? (こんにちは、調子はいかが?)
という風に、だいたいまず店員の方からフレンドリーに挨拶をしてくれる。
だからなぜか店内はそんなに混んでいないのに、カウンターに行列ができている・・というのもよくある光景だった。
日本だったら待っている客が怒り出しそうなものだけれど、文化が違う国では、店員と客がおしゃべりに興じていても文句を言う人はいない。
初めまして❕
先生のレッスンにすごく興味あります。
詳細教えてください☆
よろしくお願いします
Miさん(お名前は伏せさせていただきました)へ
はじめまして、コメントありがとうございました。
メールをお送りしましたのでご確認をお願い致します。
加奈
初めまして。
詳細を教えて頂きたいです。
宜しくお願い致します。
yuさん(お名前は伏せさせていただきました)へ
はじめまして、コメントありがとうございました。
メールをお送りしましたのでご確認をお願い致します。
加奈