
ワーホリ留学で英語力が伸びない・上達しない理由は何なのか。
まず「海外で1年も暮らせば英語上達するはず」という考えは結構危険。
渡航前は自分もそう思っていたが実際行くと現地で英語に悩む人が多くいた。
私も現地で悩んだが最終的には英語が習得でき帰国後TOEICは970点だった。
ここでは自分がカナダで見聞きした経験も踏まえ「英語が伸びない原因とその対策」について書いてみたい。
目次
ワーホリ留学で英語力が伸びない・上達しない理由
今ワーホリや留学を計画していて、
海外に行きさえすれば英語力伸びるはず
と思っている人には、
を知ってもらいたい。なぜそんなことになっているのかというと、あまり大きな声では言われない、次のような現実があった。
①日本でしてきた英語の勉強を海外でくり返す

まずこれは日本にいるとピンとこないことだと思うのだが、
「海外で英語を勉強する」と言っても、語学学校(ESL)に通うことによって
を海外でもくり返すことになる、ということ。
②教科書を使って単語や文法やイディオムを暗記し
③大半の時間は先生の話をリスニング。
学校によっては、ネイティブ並みに英語の上手な、ネイティブではない先生のこともある。
学校に通って英語を勉強したのにスピーキングが伸びなかった。
ずっと英語を勉強しているのに話せない。一体どうすれば話せるようになるのか全然わからない
と嘆いている日本人留学生やワーホリメーカーに、現地でめちゃくちゃたくさん出会った。
ただこういうことは、一般の留学エージェントではなかなか教えてもらえない。
「海外で英語を勉強しても話せるようにならないなんて信じられない」と思う人は、ぜひ「ワーホリ 失敗」や「留学 失敗」でググってみてほしい。
だから私は3ヶ月語学学校に通ったけれど、卒業するころになっても「自分が英語を話せている」とは、思えなかった。
たしかに学校の「中」であれば、
けど授業中もペラペラ喋る南米やヨーロッパ、メキシコなどからの留学生とは仲良くなれない。
学校の「外」で出会うネイティブともまるで話が続かない。
続かないどころか、見下されたような態度を取られたり、
カフェで注文していても、なぜか冷たくあしらわれたり・・。
学校に3ヶ月通ったら、その後は英語を使う仕事がしたい
と思っていたのだが、勇気を出して挑戦した無給のボランティアでさえ、英語力が足りずにすぐクビになった。
今考えると、日本ですでに6年かけて話せるようにならなかった
②日本人同士でルームシェア

またこれも日本にいる間は想像できなかったのだが、海外で語学学校に通って知り合うのは、自分と同じように英語を勉強している「ワーホリメーカー」や「留学生」(で、ほとんどが日本人と韓国人)に限られていた。
私は生徒の90%が日本人か韓国人の語学学校(ESL)に通っていた。
パンフレットの写真では、世界各国からの留学生が一緒に勉強しているような印象を受けたが、実際に行ってみたら全然違った。
これは何も私が通っていた学校に限られる話ではなく、日本人がワーホリや留学でよく行くような都市であれば世界中どこでも同じような状況らしい。
英語のネイティブは「語学学校」で英語を勉強したりしない(現地の一般の学校に通っている)から、「語学学校」には英語の先生以外にネイティブは、いない。
またヨーロッパや南米からの留学生は、日本人や韓国人とは違って
英語でミスをしてはいけない
英語で話すのが恥ずかしい
などとはまったく思っていないため、文法がめちゃくちゃだろうが、なまりがひどかろうが、授業中おかまいなしに発言する。
一方、日本人や韓国人は、授業中ほとんど発言しないから
静かでシャイ
だとよく言われていた。
そのため校内でも、だいたい同じ国籍の者同士で固まり、グループができていて、そうなると必然的に入ってくる情報も日本人の友達から聞く
③職場も日本語環境

海外で英語を使って働けば英語も自然に伸びるのでは?
と思う人もいるかもしれないが、まず英語を使って働くためには、面接(Job interview)をパスするだけの英語力が求められる。
英語力が足りなければ、たとえ面接を受けても受からない・・というか面接にたどり着くこと自体が難しい。
実はバンクーバーのような日本人が多くいる都市には、
だから英語力に自信がない場合は、英語環境で働くのは諦めて、生活費を稼ぐためにとにかく「できる仕事」を選んでいる人をたくさん見た。
④必然的にいつも日本人同士でつるむ
学校のクラスメイトは日本人が多いから日本人とつるんで、学校を卒業して働く職場の同僚もほぼ日本人&上司も日本人・・。
海外に住んでいるとはいえ、感覚としては日本にいるのと変わらない。
いつのまにか、
海外にいるのに日本語をメインに使う環境
のできあがり。
だからカナダで1年生活しても
英語が話せるようになってない・・
ネイティブの友達が1人もいない・・
と言う日本人ワーホリメーカーや留学生に出会うのは、全く珍しくなかった。
⑤ワーホリ前の準備不足

そもそも私はカナダに着いて初めて、思っていた以上に英語がわからないこと、通じないことにショックを受けた。
なにせバンクーバー空港(YVR)に到着した瞬間に、空港で職員から何を言われているのかわからず、危うくワーホリのビザをもらわずに空港から出るところだったレベル。
もっと英語を勉強してくるんだった・・!
と何度も後悔したが、後の祭りだった。
もちろん日本では出発前に、単語やフレーズやイディオムを覚えたりしていた。
というか、日本の学校教育では中学と高校の6年かけて(大学も入れれば10年)
でもそれで英語が話せるようになる人なんて、1人もいない。
ワーホリや留学をするなら日本にいる間に準備を
実際にカナダでワーホリしてわかったことは、ワーホリや留学をする人が本来すべきことは、「単語や文法やイディオム」を覚えるよりも、日本にいる間から
その方がガムシャラに英語を暗記しているより、よっぽど早く短期間で英語を話せるようになる。
そして最初からある程度英語が話せれば
- ワーホリを始めてすぐに英語を使う仕事を探したり
- 興味のあるボランティアや趣味も英語で楽しめるし
- 現地でネイティブの友だちだって作れる
ワーホリ留学で英語を習得できた理由
私はカナダのバンクーバーで3ヶ月語学学校に通い、平日の毎日、朝から夕方まで、それに放課後や週末までも使って英語を勉強していた。
でも学校を卒業する頃になっても自分が英語を話せているとは、まるで思えなかった。
給料が発生しないボランティアでさえ、英語力が足りずに即クビになり、こんな状態で自分が英語環境の職場で働けるとはとてもじゃないが思えなかったし、
また別の学校に通って英語を勉強しなくてはいけないのだろうか・・?
と、途方にくれていた。
するとそのレッスンでは、自分が今までしてきた英語の勉強とは全然違っていて、英語を「暗記」せず、「宿題」もなく、「教科書」もなければ、授業中にノートをとることすらもなかった。
そして、そこで
英語の「文化」や
人々の考え方や価値観・行動パターン・ライフスタイル・人と人との関係性など。
それに「大人っぽくて自然な話し方をするための英語の話しことば」
世界中のどの言語にも共通して存在しているが、教科書にも辞書にも書いてなく、学校や親から教えられることもない。こどもから大人へと成長する過程で、周囲の人々の会話を見聞きする中で自然に学び、いつのまにか意識することもなくしている「話し方のパターン」のこと。
例えば次に何を言うべきか考えながら日本語で「ええと・・」と言ったりするが、英語でも同様に「 Well..」と言ったりする。
またそのレッスンは「英語の暗記」ではなく
レッスンを受けるにつれ、単語や文法だけを勉強していたときにはなかった
そして3ヶ月後には、ネイティブの友達ができていたし、初めて会う人から「あなたの英語、日本人っぽくないから日本人だと思わなかった」と言われるようにすらなっていた。
「暗記」した知識はすぐに忘れてしまうけれど、「経験」して学んだことは時間が経っても忘れない。
それでも帰国してしばらくして受けたTOEICではほぼ満点の970点が取れた。

私がカナダでワーホリ留学中にマンツーマンのレッスンプログラムで英語を習った先生は、オーストラリアのメルボルン大学でLinguistic Science(言語教育科学)という学問を修め、言語学の2つの学位を取得した英語学習の専門家で、
①Applied Linguistic Science with the specialty of Methodology of Teaching Foreigner Languages (応用言語教育科学 外国語教育方法論):母国語と同等か、それに近いレベルに短期間で外国語でも到達するための教育法。 ②Psycho-Linguistic(心理言語学):人がとくに新しい言語を習得する際の心理的葛藤(カルチャーショックやホームシックなど)や、言語の認知処理等、言語と心理的な側面を結びつきを研究する学問。 |
大学で学んだことを基に、通常はカナダやアメリカなどの主に多民族国家で、子どもを対象に行われているイマージョン・プログラム(Wikipedia)を応用して「大人が短期間で外国語を習得するための学習法」を開発し、教えている。
だからこの英語の勉強の仕方は、先生のレッスン以外では学ぶことができず、レッスンは「暗記なし・教材なし・宿題なし」で英語を「経験」して「慣れ」ながらスピーキングを伸ばすことにフォーカスした内容になっていた。
- 英語の「暗記」ではなく「話すこと」を重視した英語学習プログラム」
と
- ワーキングホリデーや留学の「サポート」
が1つになった『留学エージェント』をカナダに設立。
当時は先生が1人で教えていたが、今は複数の先生方がいて、カナダ(バンクーバー)だけでなく、オーストラリア(シドニー)やフィリピン(セブ島)での「現地レッスン」、さらにSkypeを使って世界中どこからでもレッスンが受けられるようになっている。
また先生自身は英語・日本語・中国語・スペイン語・ロシア語・ポーランド語の6カ国語を話すマルチリンガルで、母国語である英語以外はすべて自身が確立した学習法を使って習得したということだった。
大学時代に「文部科学省奨学金留学生」として筑波大学で交換留学していたこともあるため、日本の文化にもかなり詳しく、大学卒業後に早稲田大学や東京外国語大学で言語教育の講演をしたこともあるらしい。

- 先生1人に対して生徒は自分だけ!のマンツーマンレッスン
- 暗記なし、教科書なし、宿題もなかった
- つい先生の話に耳を傾けていると「もっと話して」とプッシュされた
まとめ
カナダでワーホリ留学中、語学学校(ESL)に通っていた最初の3ヶ月はいくら勉強しても「自分の英語力が伸びている、上達している」という気がせず、悩んでいた。
ワーホリで海外に住めるのは1年間だけど、その1年があれば英語ペラペラになることは十分可能だし、そのためには、ワーホリに行く前から英語を準備し、海外では日本でしてきた勉強をくり返さないことが重要だと思った。
私がカナダで受けていたレッスンは、私がワーホリ留学していた5年ほど前には先生が1人だけで教えておられましたが、今は先生の他にも複数の先生方がおられ、レッスンを受けられる場所もカナダだけでなく、オーストラリア(シドニー)やフィリピン(セブ島)、またSkypeを使って世界中どこからでも受けられるようになっています。
また現在、私がカナダで英語を教えて頂いていた先生は日本にも度々出張で来ておられ、海外に行く「前」・日本にいる間に先生のレッスンをお住いの地域の最寄りのカフェで受けることができるようになっています。
(先生が北海道から九州まで、お住まいの地域のJR駅近くのカフェまで来て下さいます。)

これから海外でワーホリや留学を予定されている生徒さんは、合計100時間のSkypeレッスンに加えて、海外に行く「前」に「最大3回」、日本でこの対面のレッスンを受けることで、日本にいる間に英語の上達具合を先生とチェックし、「海外で生活するための準備」ができるようになっています。
日本にいる間に、日本とカナダの文化の違いや、ネイティブのように自然で大人っぽい英語を話すための「英語の話しことば」を学び、スムーズに海外生活をスタートするための準備をすることができます。
これを先生のレッスンでは、日本語のことわざにちなみ、
TWS=Tataite Wataru Study=石橋を3回たたいて渡る勉強
と呼んでいます。
次回の来日日程など、詳しくは下の記事をご覧ください。
なおご希望される方は、ご両親も体験レッスンや日本でのレッスンに参加できるそうです。
こんばんは!
私は今カナダにワーホリビザを得てESLに通っています。思っていた以上に英語をはなせずローカルバイトをする勇気がありません。しかし英語力をなんとかのばしたいです。
そんな時にあなたのブログを見つけました。費用やビクトリアでもできるのかなど知りたくメールを送りました。よろしくお願いします。
ayさん(お名前は伏せさせていただきました)へ
はじめまして、コメントありがとうございました。
メールをお送りしましたのでご確認をお願い致します。
加奈